ヘルシンキ症候群#神山

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｢お願いです…私を連れて行ってください｣




どこでもいい



神山さんと一緒ならどこだって…






神｢Aちゃん｣





｢はい…？｣





神｢約束してや｣






｢なにをですか…？｣








神｢Aちゃんの事は必ず助けるから、その後二度と俺と会わんって約束して｣





｢へ…｣









｢なんで…そんな約束を…？｣









神｢俺とAちゃんのためや｣






｢全然意味が分からないです!!ちゃんと説明してください…！｣





神｢…なんのメリットもないやん、むしろデメリットしかあらへん｣



｢私は神山さんといたいです！｣



神｢俺はAちゃんに接近禁止やし、Aちゃんの家族にこんなんバレたらどうなるか分からへんし…なにより俺が辛いねん｣



｢え…？｣




神｢俺やって一緒におりたい、誰よりもAちゃんが好きやから…でも好きやからあかんねん、分かってや…｣







｢そんな約束…したくないに決まってるじゃないですか…｣









だって私は神山さんが…









・









藤｢こんなとこにおったんかA…帰るで｣









｢!!!りゅ…せい、さ…｣









怯える私の前に神山さんが出てきた







神｢久しぶりやな流星｣









藤｢はぁ…またお前か、ほんまにしつこい奴やな｣









神｢しつこいのはお互い様やで｣







藤｢お前と遊んでる暇ないねん、ほらA帰るで｣





｢い、嫌…です｣






藤｢手間取らせんなや!!｣








｢ﾋﾞｸｯ)｣







神｢流星…お前よく好きな子にそんな態度とれるな｣




藤｢お前に関係ないやろ｣









｢神山さんｯ…｣





神｢大丈夫やで｣





私は神山さんの背中に隠れた








藤｢おいA…俺より誘拐犯のがええって言うんか？｣





｢神山さんは流星さんと違って優しいです…！嘘偽りの優しさじゃないです！｣






藤｢へぇ…じゃあええんやな？Aのおとんクビにして、家めちゃくちゃにしてええんやな!?｣






｢…ｯ!!｣








藤｢Aのおかんも悲しむやろな〜？こんなええとこの息子と結婚して幸せに暮らしていくはずやったのになー？｣







神｢…それを壊した張本人が言うんか？｣





藤｢部外者が首突っ込まんといてくれる？｣







どうしたらいいの…







流星さんも神山さんも睨み合って私が入っていける状況じゃない






そう考えていると、突然手を繋がれた

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