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貴方side

あれから数週間経って、夏休みに突入した





重「なぁ…扇風機の前独占するんやめろ」


「だって暑いんだもん〜…クーラーないの?」


重「夏休み入って早々俺ん家に来たかと思えばクーラーねぇのかって…うちのクーラー壊れてるんですー涼みたいなら帰れ」


「嫌だよ!夏だからお互いの家窓開けてるからのんと雪橋さんの声が聞こえてくるの!だから逃げてきたの!」


重「ったく…うちの親がおったら大変やったで、いきなり凸してくんなよ今度から」


「なんで親がいたら大変なの?」


重「勘違いされるやん絶対、特におかんは冷やかしてくるからな」


「冷やかしてくるんだ(笑)」


重「付き合ってないって言うても付き合うまで聞いてくるで」


「重岡君のお母さん思春期なんじゃない?(笑)」


重「そうなんかな〜…?」



「ねね、アイス買いに行かない?」

重「ええけど…あ、待って確か冷凍庫にある気がする」


「ほんと!?ラッキー♪」





重岡君が立ち上がったと同時に私も立ち上がると、汗で滑って重岡君に激突してしまった






「痛…」





目を開けると、重岡君に重なる形で倒れ込んでいた




重「痛いし暑いし重い…」



「うわっ!ごめんんんん!」


痛い暑いなら分かるけど重いとはなんだ重いとは


レディーに向かって失礼な!これでもダイエットしてます〜!!



私はすぐに起き上がった




すると今度は馬乗り状態





重「…この体勢は非常にやばいからはよ退け」


「ご、ごめん…」



あれ…私なんで重岡君にドキドキしてんだろ




この暑さだから…?

それともこの体勢だから…?



重岡君の首を見ると汗が滴っていて妙に色っぽい



って!何考えてんの!?




私はのん一筋だし、今もこれからものんが好き




重「Aさーん?聞こえとるー?」




重岡君はただの友達だし、異性としてなんて見てないはずなのに




重「A…?顔赤いけど熱ある?」



「熱…?どうだろ、あるかもしれない…(笑)」



確かに顔が熱いし、汗もさっきより出てる気がする





重「どれどれ…」



重岡君は私の頬を触り、近づいてきた




私は反射的に目をギュッと瞑った





近すぎる…






重「なんで目瞑っとん(笑)キスされると思ったん〜?w」



「そ、そんなわけない…!!」



重「あっそー(笑)熱あるんとちゃう?俺より熱かったで」



「…分かった、今日は帰る」


重「しげちゃんが熱さまシートしてあげよか(笑)」


「結構です!!」

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作者名:杏珠 x他1人 | 作成日時:2020年5月17日 14時

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