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あれから重岡君と学校を出て、近くのハンバーガー屋に入った



「グスッ…」


重「泣きやめって〜…ハンバーガー奢ってやったんやから」


「のんなんで怒ってたんだろ…私なんか悪いことしたのかな…グスッ」




重「いやぁ、怒ってたわけやないと思うんやけど…」


「あんな冷めた目で私を見たのは初めてだよ?絶対私なんかしたんだよ!」


重「お前やのうて俺がやらかしたかもしれん…すまん」


「え?なんで重岡君?…あ!そういえば"しげと帰ればええやん"って言われたんだよね、あれどういう意味なんだろ?仲良いから?」


重「俺のせいですごめんなさい!」


「え、なに?どゆこと?」


重「とにかく俺のせい!」


「そ、そうなの…?」



重岡君どうしたんだろ…?







重「あ、タレ付いとんで」

「え、まじか…私食べ方汚いからな…」




顔を触り、タレが付いてる箇所を探していると



重「そっちやないし(笑)」


そう言うと、向かいに座っていた重岡君の手が伸びてきて私に付いていたタレを指で拭って、それを口に運んだ



その瞬間私の顔に一気に熱が集まった




は、初めてこんなことされた…



夢見る乙女なら一度は想像したことがあるだろうものを実際にされるなんて思わなかった







「な、なんでそんな普通に出来るのさ…」



重「え?なにが?」





無意識…だとッ…!?




「あのねぇ…そういうのは好きな子だけにしなさいよ!重岡君もモテるんだから、タラシだって思われたくないでしょ!?」


重「なに怒っとん(笑)」




「そういえば重岡君もモテるのになんで彼女作らないの?」


重「なんでって…いくらモテてたとしても自分が好きやなかったら付き合わんし」



「可愛い子にいっぱい告られて選び放題なのに?」


重「やめろその言い方、第一俺は顔より性格重視」


「初耳〜!」



重「さっきまで泣いとったくせに急に元気やん…」


「うるさいな!」


重「食い終わったらとっとと帰るで〜」












重岡君に家の近くまで送ってもらい、分かれた


「お腹いっぱいだな〜、夕飯入らないや」



家に着き玄関のドアを握った時、隣からのんが出てきた



「あ…のん!」



小「!!A!」




のんは私の顔を見ると、一瞬顔がパッと明るくなったがすぐに冷めた目つきに戻った



「どこ行くの…?」




小「…コンビニ」



「そ、そっか…気をつけてね」


小「…ん」




のんは小さく返事をして、すぐに私の前から去った

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作者名:杏珠 x他1人 | 作成日時:2020年5月17日 14時

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