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貴方side


「あ!のん!今日部活ないよね?一緒に帰…」



のんを生徒玄関で見つけ、声をかけるとのんの隣には知らない女の子





「あ…ごめ、話し中だった…?」




小「ええとこに来たやん紹介するわ、俺の彼女の雪橋冬乃」


雪「5組の白波さんだよね?3組の雪橋です」



「か、のじょ…?」




のんに彼女…?


なんで急に?今まで断ってたのに…




「のんから告ったの…?」



小「いや、冬乃から…」





だよね、のんから告るなんてなかったしね



雪橋さん可愛いからOKしたのかな…






小「俺今日は冬乃と帰るから…Aは」







"しげと帰ればええやん"









冷たく放たれたその言葉が私の胸に深く突き刺さった




のんなんで怒ってるの?



それになんで重岡君が出てくるの?




一体どうしたのさ…



いつもなら





"おうA!一緒に帰ろうや!"



って言ってくれるのに…





私の数十年分の片想いが見事に砕け散った



こんなことなら早く告ればよかった


今の関係が崩れるかもしれないなんて気にせずに想いを伝えれば良かった






「そう…だね、のんおめでとう、また明日ね」




2人の顔をまともに見ず、思ってもいない"おめでとう"を伝えてその場から走って逃げた







我慢してた涙が溢れ出てきて、通り過ぎる人たちは走りながら泣いてる私に驚いてる




でも今はそんなことどうでもいい





あの2人から出来るだけ離れたい



その一心で廊下を走る









重「あ、A!」




目の前に突然現れた重岡君



勢い余って重岡君に抱きついてしまった





重「ぅおっ!なにどした!?ってか離せ廊下やぞ!!」



「重岡君…(泣)」



重「あー泣くな泣くな、話聞くから」



私はさっきあった事を話した


思い出しただけでまた涙が出てくる


自業自得だって分かってるし、雪橋さんものんも悪くないって分かってるけど…



やっぱりのんの隣は自分だって勘違いしてるバカだから、のんの隣を取られたって思うと苦しい






重「あいつ彼女作ったん!?あんのアホ…」



「雪橋さん可愛かったぁ…(泣)」


重「はいはい…」




今度は重岡君が私を思いっきり抱きしめた






「自分さっき廊下だから離せって言ったじゃん…」





重「俺からはええの」



「意味分からん…(笑)」

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作者名:杏珠 x他1人 | 作成日時:2020年5月17日 14時

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