素晴らしき嘘【赤】

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貴方side

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"あのねA、あなたにお願いがあるの"


"なに…？お母さん"

"私たちはね、あなたを愛しているわ"


"ほんと…？"

"ええ、もちろん。だから…"


"なに？"


"消えてほしいの"


"やめてなにするの…!?嫌！来ないで!!"


"大丈夫よ、すぐ楽になるから…"


"嫌ァァァァ!!!"


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・





｢いやぁぁぁ！！｣


重｢A…!?｣


｢ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…うっ…｣


ゆ、め…？


重｢大丈夫か!?｣


｢ごめ…起こしちゃって…｣

重｢ええねん、悪い夢でも見たん…？汗びっしょりやで…｣


｢お母さんが…私を…｣


思い出しただけで鳥肌が立つ

手を見ると、尋常じゃないほどの汗に叫んだせいで渇いた喉


夢の中まで両親に怯えるなんて…

相当のストレス抱えてるのかな、私


重｢大丈夫、ただの夢や。汗で気持ち悪いやろ、枕変えとるからそっちで汗ふきな｣


｢ありがとう…｣


私は体の汗を拭き取り、コップ一杯の水を飲んだ



時刻は深夜2時

しげもぐっすり寝てただろうに、私のせいで起こしちゃった


しげに迷惑しかかけてないや…


少しでも恩返ししなくちゃいけないのに




重｢枕準備出来たで、はよ寝よ｣


｢うん…｣

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