素晴らしき嘘【赤】

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｢おじゃまします…｣

重｢きったなくてごめんな、そこ座って｣

｢あ、はい…あの、重岡さん大学は…？｣

重｢俺の出る授業午前中だけやってん、サボってたわけちゃうで(笑)｣

｢そう、なんですね｣


重｢さて、これからどうしよっか｣

｢…帰りたくないです、どうせ帰っても私を邪魔者扱いするし、生きてる意味感じないし…｣

重｢そんなに親と上手くいってないんや、でもうちに住むとなっても俺完全に誘拐したことになるしなぁ｣

｢ひ、人様に迷惑になるくらいなら私は帰りますけど…｣


重｢んまぁいっか、これも何かの縁や。俺ん家に住みな｣

｢え！？でも…｣

重｢赤松ちゃんを地獄に帰すなんて出来ひんし、俺が犯罪者になっても…どちにしろ俺に未来ないし｣


｢どういうことですか…？｣


私が問うと、重岡さんはニコッと笑い｢いつか話すで｣と言った



重｢よし、住むと決まればやることはたくさんあるで！まず大家さんと話して、日用品買いに行ってそれから〜…｣




重｢あ、俺のことはしげって呼んでええよ｣


｢わ、分かりました｣


重｢あとその堅苦しい敬語も要らん｣

｢分かった…｣

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