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バタン


重「そこ座ってええよ」

「失礼します」



重「んで、話はなに?」

「大毅様に聞きたいことがありまして…」

重「なに?」

「わ、私のことは好き…ですか?」

重「もちろん、好きやで?」

「本当に私なんかと結婚してよろしいんですか…?未熟者ですし、大毅様に迷惑をかけてしまったら…」

重「そんなこと心配しとったん?俺は茜がええから結婚したいねん、それにちょっと抜けてた方が可愛げあってええやん!」

「ですが…」

重「茜は嫌?」

「い、いえ!そんなことありません!私はただ大毅様の本当の気持ちを伺いたく思いまして…」

重「それなら良かった、そうや、俺の部屋の隣空いとるやろ?そこ今度から茜の部屋になるから」

「承知しました」

重「二人部屋も父さんが作る言うてた」

「私と大毅様の…?」

重「そうやで」







大毅様は…ほんとに私のことを好きでいてくれてる

私もそれに応えなきゃいけないのに

幸せなことなのに…





重「どうしたん?」

「いえ、なんでもありません。お話は終わりましたので失礼しますね」

重「またなんかあったら言うてな」

「はい」




私はお辞儀をして部屋を出た









「私…ほんとにこのまま結婚するのかな」


全然実感湧かないなぁ






小「桜葉さん…?」

「あっ、小瀧さん」


小「次主様にお茶を出せと言われたんですが、次主様の部屋はここですよね?」

「大毅様の部屋はここで間違いないですよ。お部屋覚えるの早いですね」

小「桜葉さんが丁寧に教えてくれたので(笑)」

「いえ、そんな…あ、茜でいいですよ」

小「じゃあ茜さんで!俺も望でええですよ!」

「じゃあ私も望さんで(笑)」





望さんは大毅様の部屋に入って行った

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作者名:杏珠 | 作成日時:2019年9月16日 21時

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