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天月 side
高校3年の始業式、最後のクラス替え。本当に本当のラストチャンス。
俺が想いを寄せている河井Aちゃんと同じクラスになれるかどうか。
俺の苗字は「あまみや」で基本出席番号1番。見つけやすい。
あった…3-Fか。うわぁ…教室1番遠くなかったっけ、めんどくさ…
さ…Aちゃんがいるかが肝心だ。
い、う、う、え、お…
河井…?河井 A、嘘、Aちゃん、、!?
俺、やっとAちゃんと同じクラスに、なれた、、?!
ああ、俺勝った!!!Aちゃん7番か…ラッキー7じゃん(?)
今年熱出しても登校したいレベルで学校楽しみになる…!!
教室に辿り着き、お決まりの出席番号1番の席へと向かった。
隣の席の子誰かな…男じゃないと俺、Aちゃんに浮気男って思われちゃいそうじゃん。
そんなの絶対やだ。俺はずーっとAちゃんが好きなのに。
ガタッ
隣で椅子を引いて席に座る音がした。
隣の人来たのか…
そーっと鞄を置く音がして、顔を上げるとまさかの。
『はじめ、まして…河井A、です…』
大好きな人だった。
ぎこちない笑顔を作った目の前の少女。
俺だけに向けられた表情。ああ、幸せ。
天「…ええっとー、天宮翔太です」
天「俺のことは気軽に天月くんとかって呼んでくれていいからね、Aちゃん、!」ニコッ
ニヤけてないだろうか。
…正直、口角がすごく変にあがってると思う。
『あ、あま…、みや、くん…』
人見知りな君だから、ついさっき出会ったばっかりの俺を天月くんとは呼べないらしい。
そんなとこも可愛い。
天「っははwかわい…」
『あぇ…河井、呼び…ですか、?』
まるでAちゃんって呼んで欲しかったみたいにしゅんとしている。
俺は"可愛い"って言ったのにどうやら河井だと勘違いしたらしい。また好きが募る。
天「なーに、Aちゃんって呼ぶべき?」
『…誰かと話すの、久しぶりで…仲良くなりたくって…だめ、でしたか、?』
大きな目で上目遣いをしておねだりする。
そう、俺に。俺だけに。
天「っふふ、そっか。よろしくね、Aちゃん!」
『…っえへへ、こちらこそよろしくお願いします、天宮くん、!』
えへへ、の破壊力と名前を呼んでくれた嬉しさでどうにかなってしまいそうだ。
さて、これから何としてでも友達作らせないようにしなければ。
俺だけがいればいいでしょ?
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鯖缶なのだだだ - それな。 (2022年1月7日 21時) (レス) @page15 id: b5934403b4 (このIDを非表示/違反報告)
魔法少女ゆらら(プロフ) - 鯖缶なのだだださん» 話通じなさすぎて超厄介ですよね書いててウケる〜wwって思ってましたもん(ギャルか) ヒロイン羨ましいの作者もですへへ現実でもあんなことになりたい(( (2021年12月28日 19時) (レス) id: 06868f6095 (このIDを非表示/違反報告)
鯖缶なのだだだ - 最後もはや面白かったのは俺だけ?そして「ヒロイン羨ましいなゴルァ!」って思ったのも俺だけ? (2021年12月28日 19時) (レス) @page18 id: b5934403b4 (このIDを非表示/違反報告)
魔法少女ゆらら(プロフ) - 冷夏さん» すんごい分かりますどんなに歪んだ愛押し付けられたってかまわないですもん() (2021年12月26日 23時) (レス) id: 06868f6095 (このIDを非表示/違反報告)
冷夏 - 天月さんなら愛せる(( (2021年12月26日 21時) (レス) @page18 id: 5690cfda4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魔法少女ゆらら | 作成日時:2021年11月27日 11時