【A3!】小さなオルゴールの約束【摂津万里】 (ページ3)

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2.行き先ページ3

学校をサボってからはどこに向かうとか考えず、何となく歩いていた。

ふと、病院の横を通り過ぎる。
「あいつ、ここに入院してたりしてな…」

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なんて考えがよぎると院内へと足を運んでいた。

「すみません、AAって人ここに入院してませんか？」

受付で彼女の名前をあげると「入院していますよ」と返ってくる。

まさか、ふらっと通った病院に彼女がいるとは思いもしなかった。

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病室を教えてもらったが、俺なんかが急に行ってもびっくりだよな。ワケわかんねーよな。って思うと少し躊躇った…

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勇気を出してノックをする。

「はい、どーぞ」

一人部屋の病室にいる彼女からの返事が聞こえ、ドアを開ける。

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なんで貴方が？みたいな驚いた表情をしてこっちを見ていた。

「えっと、摂津万里くんだよね？学校は？」

万里「あぁ、まぁサボった？」

「なんで疑問形？」

なんて言って微笑む彼女に繋がれた点滴やら数値が表示されている機械を見て少し驚く。

「そんなとこに立ってないで入りな？」

万里「おう、お邪魔します」

「まさか万里くんが1番に来てくれるとは思ってなかったな～何気話すのは初めてだよね」

万里「初めてだな。今朝担任から話があって学校サボったからな」

これが彼女との初めての会話

万里「ふらっと通った病院にお前が入院してたから病室寄った」

「そっか、ありがとね」

たった数回交わした言葉でも、
彼女の周りに人が寄る理由が分かった気がする。

俺がサボって行き着いた行き先は彼女の病室。

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