【A3!】小さなオルゴールの約束【摂津万里】 (ページ11)

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10.パンケーキページ11

移動して、店内へ入ると窓際の席に案内された

窓から見える景色はキレイで、病室から見える景色なんかとは全然違うな～なんて思っていた

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それぞれ好きなものや気になったものを注文し、出てくるまで待っている

万里「ゲーセン…次はいつ行けるかな？」

「近いうちに行きたいね！とりあえず、今の退院の3日では行けないかな…忙しいからね！(笑)」

万里「俺、めちゃくちゃ振り回されそうだな…」

「とか言ってちゃんと付き合ってくれるんでしょ？」

万里「まぁな、Aのために3日間空けておいたし」

「ふふっ、万里くんのそういう所好きだよ」

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素直に彼に『好き』と伝えると、少し照れくさそうにごまかしている様子だった

なんかこんな一瞬一瞬も幸せだな…

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あと、どれだけ…何度…彼とこんな時間を過ごせるかな

ふと、泣きそうになって窓の外を見つめた

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万里「…大丈夫か？」

「大丈夫だよ」

万里「それならいいけど、あんま無理すんじゃねーぞ」

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察してくれてるのか、気づいていないのかは分からないけど

彼の優しさは胸に染みる…

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「ありがとう、またゲーセン行こうね！」

お返しに彼に最高の笑顔を見せる

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店員「お待たせしました。こちらふわふわパンケーキ生クリーム増し増しになります！…etc」

「わぁ、生クリームいっぱい！」

万里「うわ…見てるだけで胸焼けする」

「万里くんのやつが少なすぎるんだよ！」

万里「いや、お前のが異常だわ！」

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やっと出てきた品に、目をキラキラさせながら食べ始める彼女

幸せそうに食べる彼女を見て安心する

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「ごちそうさま！パンケーキって結構お腹にたまるな～」

万里「パンケーキじゃなくて、Aは生クリームで腹いっぱいなんじゃねーの？」

「それは違う！」

万里「…なぁ、今更だけど食事制限とかないのか？」

「いや、特にないよ！好きなもの食べなさいだって！」

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嬉しそうに俺に笑顔を見せる彼女

不意にドキッとしてしまう

「次急ぐよ、行きたいところがいっぱいあるんだ」という彼女に着いていき、色々なところを見てまわった。

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少しお高めの服屋、今流行りの映画に、カラオケ

初日なのにとってもハードスケジュールで、でも元気に笑っている彼女を見られてずっとこの時間が続けばいいなんて思っていた

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