白石の顔が好きなだけなんだから！【白石蔵ノ介】 (ページ43)

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episode 42 ページ43

「Aどっか行きたいとこでもあるかー？」

「行きたいとこ？特にないわー」

「ほんまか？それなら、俺が初デートに行きたかった場所に連れて行ってもええか？？」

「おん！どこやー？？」

「それは着いてからのお楽しみや～」

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白石に手を取られ、リードされるがままについて行く

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なんか、この道前にも通ったことある気がするな～

確か……テニス部のみんなと……

懐かしい、久しぶりの道を2人で歩いているうちに少しずつ思い出していく

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「あっ、あの時の！！」

「そうや、思い出してくれたか？？」

「思い出したわ～いい思い出やったわ」

「せやな～それにあの時、初めてAの弱点が俺の顔やって知ったしな！」

「だ、だから今日ここに来たんか！？」

「ちゃうちゃう！俺にとっても思い出の場所やねん！また行きたい思ってたけどAとならええかな～思ってな」

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近くのベンチに腰掛け、夕日を眺めながら2人で思い出話をする

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ここに来たのってもう2年も前の話なんやな～

やっぱテニス部員で来てたんやな！

あ、ここで弱点バレたからあの日以降白石と謙也にからかわれること増えたんや！！

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話している間に思い出したことは沢山あって、

今思うと、仲良くなるために1年部員でここに来てあそこまで仲良くなったんや思うと、ここってすごい場所やな～って思ってきたわ！

って言っても昔くさーい広い公園なんやけど結構穴場でな～

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「なんや、急に黙って？思い出に浸ってたん？？」

「んー…まぁそんな感じや！」

「なぁA…」

「ん？どないしたん？？」

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ベンチに並んで座り、重なり合っていた手が離れ、スッとうちの頬へ添えられる

「白石…？？」

・

・

雰囲気的に察したけどロマンチックすぎや…

夕日に照らされる白石の顔、いつも以上にキレイに見えるわ…///

「目、つぶってや…」

「お、おん…///」

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素直に目を閉じると、唇に彼の熱を感じる

部室でした時よりも熱くて…ドキドキして…

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「…白石///」

「ん？顔真っ赤やでー」

「い、いつものことや！それよりもう1回…もう1回してや…//////」

「なんや、急に素直やな～いつもなら何するんや！？からかうな！！とか言ってたやろ」

「そっちの方がええんか？」

「…いや、素直な方が可愛ええわ」

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再び目を閉じ、触れ合う唇…

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