白石の顔が好きなだけなんだから！【白石蔵ノ介】 (ページ23)

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episode 22 ページ23

あれから30分もしないうちに、無事家に着いたと白石から連絡が来た。

少しやり取りをしていると突然電話がかかってくる。

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何やねん！電話って！！

前は業務連絡しか電話してこなかったやろ！！

と思いつつも一応電話に出てみる

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「もしもし、何やねんいきなり」

『おっ、出てくれたーなんか声聞きたなってなー』

「なに？それだけなん？」

『おん！』

「ほな、切るでー」

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大したようではなさそうだし、電話を切ろうとすると白石の慌てる声が聞こえる

『ちょっ、A！待いや！ちゃんと話があんねん』

「…何や、話って？」

再び電話を耳元に持ってくる。

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・

『あのなA…』

突然真剣な声色と口調にこっちまで緊張してきた。

「うん…なに？？」

『…実はな俺………』

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・

・

「何やねん！そんなにタメんなや！！こっちまでドキドキしてくるわ…」

『実はな、

・

俺、今日家に1人なんや…』

「…で？？どうしたんや？？」

『で？って冷たいやっちゃな…寂しいねん。Aのとこに泊まりに行ったらアカンかー？？』

「寂しいとかキショいわ！てか、来んな！うちも今日は親が帰ってこないから1人でゆっくりできんねん！！」

『おぉ、親いないなら好都合や～またそっちに行くな！』

「だから来んなや！！」

『ほな、またな！準備してすぐ向かう！！』

ﾌﾞﾁ

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一方的に切られた電話…

なんでやねん！なんでこの日に限って2人の両親家あけてんねん！！

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それに付き合ってもいないのに、二人きりでお泊まりとかどうなん！？

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色々と文句をぶつぶつこぼしつつも、

片付けをしている自分…

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「なんで片付けしてんのや…？白石迎えいれる気満々みたいやん…」

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…あ、そういえば冷蔵庫に食材とか合ったかな？

夜ご飯食べる気もなかったし、なんも入ってへんかも…

「…げっ、やっぱり食材もないやん…」

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1人でぶつぶつと手を進める。

"嫌だ"なんて思ってたけど、行動はとっても素直で………

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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

呼び鈴がなる。

「はーい！」

扉を開けると白石がいた。

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「ほんまに来たん？マジ迷惑やわー」

ほんと…なんで素直になれないんだろう…

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