白石の顔が好きなだけなんだから！【白石蔵ノ介】 (ページ22)

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episode 21 ページ22

結局、白石との帰り道。

歩きながらの会話は続いた。

「白石の歌った曲、いい曲だね」

「せやろ、でもAの俺に向けて歌ってくれた曲もええ曲やったで」

「だから白石宛の曲やないわ！」

「じゃあ誰に宛てた曲なんや？」

「別に…誰にって言うか…昔、初恋した時によく聴いてただけや」

「ほぉ～まだ好きなん？」

「いや、もう好きやな」

「今、好きな人は？」

「んー…分からん」

「分からんって何やねん！気になるヤツでもおるん？」

「まぁ…多分そんな感じや///」

「顔赤なってるで、もうその人のこと好きなんちゃう？」

「そ、それはないわ！…絶対///」

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好きな人とか気になる人とか言われて頭に浮かんだのは白石…

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多分白石のことが気になっているのは事実…だと思う。

顔はめっちゃ好きやし…

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でも、まだ白石のことが好きとは言い切れへんわ！

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「まぁ少しずつ気づいていけばええんとちゃう？とか言っときながら"俺に振り向かせてみせる"とか思ってるんやけどな(笑)」

「おん…少しずつな。白石はどーでもええわ！！」

「いつか、気になって仕方ないって言わせたるわ」

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自信に満ち溢れたドヤ顔もカッコよくてキレイ…

ほんと、

どんだけ白石の顔好きやねん…！

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「ほら、もう家着いたで」

「…ほんまや！気付かへんかったわ」

色々話したり考えたりであっという間だったわ…

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「白石おおきにーほな明日な！気ぃつけてや」

「おん、後で連絡するわ」

・

…ん？連絡？？

そういえば最近多いな。

前は部活の連絡とか必要最低限やったんやけど

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