白石の顔が好きなだけなんだから！【白石蔵ノ介】 (ページ21)

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episode 20 ページ21

金ちゃんと2人でたこ焼きを食べ、

心配な金ちゃんを家まで送っていく。

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「A！ほんまにおおきにー気ぃつけて帰りや！！」

「おん、金ちゃんこそおおきに！！」

金ちゃんにお礼を言い、家へ帰る途中…

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「あっ…」

「Aー！」

対向車線の歩道を歩いている白石に見つかった。

うちが白石に気がついたのと、彼がうちの名前を呼ぶタイミングはほぼ同時で車通りの少ないこの道では白石から逃げ切ることができなかった…

「…捕まえたで！」

手首をつかまれ、白石の方へぐっと引き寄せられる。

「し、白石…離してや///」

白石の顔を見ていないのにも関わらず赤くなる顔。

「ん、何や？俺の方見てくれへんのに自分、顔真っ赤やで」

「なっとらん！白石の見間違えか夕日のせいや…///」

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適当にマンガやドラマにありそうな言い訳をして誤魔化す。

「あっ、白石！それよりカラオケ代払わなアカンよな」

「Aの分はええわ、俺が払っといたわ！でも、金ちゃんの分はちゃんと請求せなアカンな(笑)」

「え、ええわ！みんなに迷惑かけてしもたし///」

「いや、俺らの方がちょっと遊びすぎたわ…すまんなA。みんなで謝ろうって話してたんや」

「大丈夫や、そんなに気にせんといて」

捕まった場所で少し立ち止まり、立ち話をしていた。

「そういやA、帰る途中やったん？」

「おん、金ちゃん送った帰りや」

「ほな、俺がちゃんとAのこと送っていったる」

「でも、ここからやと白石の家反対側になるやろ？ええよ！！」

「いいから、ちゃんと家まで送らせてや？アカンか？」

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さっきより一層優しい白石の声色に断ることはできなかった。

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