王子様では無かった(染谷勇次郎)

13話 ページ15

勇次郎「ていうか、涼海さんから熱あるって聞いて来たんだけど。」

A「あ、もう大丈夫だよ///」

ただ顔が赤くなってるだけなんて言えない

勇次郎「？でも、顔赤いよ？」ｺﾂﾝ

…………？

え、えーと……勇次郎ｸﾝ？

私のおでこと勇次郎のおでこがくっついてる気がするんですけども。

勇次郎「んー、熱は無さそうだね。」

A「ッッ……/////」ﾊﾞｻｯ

私は赤くなった顔を画すために布団をかぶり直した。

これ以上見られたら心臓持たない……

勇次郎「は？お前、何急に隠れてんの？」

A「勇次郎のバーカ！バーカバーカ！顔だけイケメン！」

勇次郎「……いいからとっとと出ろ！」ﾊﾞｻｯ

はっ！布団が取られてしまった！

あ、枕に顔突っ込めばいっか！

勇次郎「今度は枕とって欲しいの？」

A「いやでふ」

勇次郎「はぁ……。荷物持ってきたから早く帰るよ。」

A「え？もうそんな時間？」

やべっ、顔出しちゃった……

でも、もう赤みも引いてきてるか。

勇次郎「そんな時間も何も、もう皆帰っちゃったよ。」

A「え？ひよりちゃんたちも？」

勇次郎「うん。Aちゃんよろしくねって言って帰っちゃったよ。」

くそっ、ひよりちゃん分かってて仕組んだな！

明日帰ったら説教だな。

A「じゃ、勇次郎待っててくれたの？」

勇次郎「……？うん。」

A「そっか……ありがと！！」ﾆｺｯ

勇次郎「……/////わ、分かったらとっとと帰るぞ！」

A「そだね！」


私の為に、待っててくれた…………。

何か、嬉しい。
ちょっとした事なのに凄いドキドキしてる。

これが、恋なんだね。









５月７日

私が恋を知る日。

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