13話 ページ14
俺の言葉に鬱はポカンと口を開ける。
『やめろや。俺のそっくりな顔で変な顔せんとって』
俺は冷たい目線を向け言い放った。
これを言うと自分にも返ってくるがそんなのどうでも良かった。
今から何をされるかが重要だった。
ut「すまん、一旦インカムで連絡するわ」
そう言って鬱は影へ消えた。
俺は膝を抱えるように座る。
こんなはずやなかったんやけどー
てか、依頼主には悪いけど殺さなきゃな…
ut「えーと、君着いてきて」
そう言う鬱の手には手錠があった。
視線を手錠に向けると鬱は仕方ないんやと言い牢を開けた。
そして俺の手には手錠がかけられた。
手錠の中間にはロープが伸びており鬱はそのロープを掴んで前に進んだ。
廊下に出ると朝のようだった。
日ざしが良く、先程暗いところにいたので少し眩しかった。
『鬱様がこの仕事をするなんて想像できないですね。いつもはして無いんじゃないですか？僕もこんなのする柄じゃないんですよね、そう考えると…』
ut「嗚呼、普通にいつもはゾ………違う幹部がしてんねん。」
『あーゾム様がしてるんですかー。なんですか、グルッペンに俺はなめられてるんや？俺、お前より強いで？抵抗してやろか？』
鬱は俺を睨んだ
ut「名前、もとから知ってたん？否、これは後で聞くわ。でもな、なめてるんは君やろ。」
ロープをグイッと引き寄せられ顔を近づけられる。
喉元に銃を当てられ引き金を引く音が聞こえた。
ut「俺だって攻撃できるんやで？」
『あ…殺してええよ。そのままバンッってな』
ヘラっと笑って言うと鬱はゆっくりと口を開く。
ut「言ったな？」
撃たれるんだろうと覚悟をしてその時を待った。
？「何してるんや！！」
瞬時、大きな声により撃たれなかった。
鬱を見上げるとハッとした様子で声の方を見ていた。
ut「しゃ、シャオちゃん…」
sha「おい、大先生！“ニセモノ”に遊ばれてるんちゃうぞ」
“ニセモノ”？
俺の中に少し怒りと哀しみの感情が生まれた。
ut「ごめん、なんか俺……」
sha「ちょ、少し話そうや。」
俺は手錠から伸びるロープでぐるぐる巻きにされ放置された。
『“ニセモノ”って、何やねん…』
俺は俺、なのに
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秋茶 - わわわ！！！すっごい素敵な小説ですね、、！！20話のところで気になったんですが短期ではなくて、短気だと思います、、こちらが間違っていたらすみません！！ (2021年7月29日 19時) (
レス) id: 73aa359a6a (このIDを非表示/違反報告)
気賀 - ほんと好きッ何だろう…そっくりさんがいると少し複雑な思いがあるのが二人にもあるって感じ。これからも頑張ってください！ (2021年5月4日 12時) (レス) id: b8904e92a2 (このIDを非表示/違反報告)
茶乃 - このシリーズほんま好きやわぁ(更新待ってまー) (2021年3月30日 1時) (レス) id: cd9bc197b9 (このIDを非表示/違反報告)
マイクスタンド - 皆様！ここに神作品と神作者様が！ (2021年3月22日 15時) (レス) id: cf54397fb2 (このIDを非表示/違反報告)
霊音 - 新作おめでとうございます！！神作！！これからも頑張ってください！ (2021年3月21日 23時) (レス) id: fe9d8e551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結斗 | 作成日時：2021年3月21日 13時
