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「……なんでおれが呼ばれたのか、聞かないでおいた方がいいかな」
『すまん。頼めるのはミンギュくらいしかいないんだ。許せ』
「ごめんなあ〜ミンギュやあ〜」
そんなことを言ってソファーで寝そべるユン ジョンハンだが、今日くらいはミンチにしても世間は許してくれそうだ。
『どうにか食える味にして、みんなで食べるしかない』
「………うん」
『その為にお前が必要だ』
「こんな事で必要とされたくないな…」
『許せサスケ、これで最…』
「後じゃないでしょどう考えても!!」
『でもジョンハニの料理意欲が不定期に湧くんだから仕方がないだろ……』
「だって、どうやったらこんな匂いになるわけ……」
元々、確か炒飯を作るはずだったんだ。
だけど、私の作り方で教えたのにジョンハンの独自の味付けが足された結果………まず甘い匂いが漂ったあとに、刺激的かつエグみすら感じる香りを経由し、最後になんだかニコチンの様な匂いが鼻に残る食べ物が出来上がった。
食べ物…?いや、もはや腐る前から廃棄物のような匂いがする。
何が炒飯だ。いいとこチャハーンだろ。
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作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年2月18日 13時