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【ディエイト】
『っくぅう〜〜〜………！！！うれしい……！！』
拳をグッ…と握りしめ、天を仰いだAヌナ。
「ヌナがこんなに喜んでるの、おれ初めて見たわ」
『喜ぶに決まってるよ！！お前たちだって、自分の地元でコンサート出来たら嬉しいだろ！？？』
「一位取った時より嬉しそうですね」
『やー、それは感動が勝っただけだろ？もちろん同じくらい嬉しい事だよ！』
けど確かに……ここまでいい笑顔ではしゃぐヌナは初めて見る。
やっぱりどこか幼い子どものような…ああ、そうだ。
発表会に親が来てくれる事を喜んでいる子ども。
…それに似てるかも。
『家に帰ったらすぐに電話しよう…！』
「この後、練習っすよ」
『なっ…！！？早退します！！！』
「だめで〜すっ☆」
『くそがあぁぁあああ！！！』
『なぁんでこんなに嬉しい日も踊らねばならんのだ…とほほ』
「明日はオフじゃん、明日ゆっくり話したらいいのに」
『えーいミョンホ、お前だって中国でコンサート出来るって決まったら、その日のうちにママに連絡したいやろ？？』
「…それは、そう」
『ほらっ！！それと一緒よ〜。それに私………えっと、5年ぶり？の帰国だしさ』
「…まじ？」
『おう。大マジよ』
「……練習生の時の休暇は？」
『練習三昧、踊りまくり』
「えっ…日本だったらすぐに行けるんじゃないの」
『だって……………………私、ダンス下手だし』
何かを言いかけたところで止まって、また口を開いたと思えばそう言うヌナ。
「それはもちろんそうなんだけどさ」
『「そんな事ないよ」とか言えないのか！！』
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作者名：歓楽街
| 作成日時：2023年2月18日 13時
