SEVENTEENの太陽【2nd】 (ページ15)

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▼in JAPAN ページ15

【ディノ】

『日本でコンサートが出来るんですか！！！？？』

LIKE SEVENTEENの日本公演が決定した。

ヌナは机を叩いて立ち上がり、体を前につんのめらせて目も見開いた。椅子はその勢いで後ろへ倒れる。

隣に座っていたウジヒョンが、呆れたのか騒いで腹が立ったのか険しい顔でヌナを見上げる。

「A、うっせぇ。せめて座れ」

『すまんジョンハナ！！そうだな、今のは良くなかった！』

よいしょ、と椅子を起こして座り直したが、フンスフンス鼻息鳴らしていて結局のところ騒がしい。

「ヌナ」

『なんだウジ！！嬉しいな、日本に行けるぞ！！！』

「うん、それは嬉しい。ヌナの故郷でコンサートが出来るのは感慨深いものがある。けど、熱意がうるせぇ」

『ね…熱意がうるせぇ………？』

顔もうるせぇ、鼻息もうるせぇ、とヒョン達はここぞとばかりにヌナに文句を言い放つ。

『ご、ごめんよみんな！でもさ！だっ……だってさ！！ママたちが私を見に来てくれるんだよ…映像じゃなくて、直接！！』

その事が本当に本当に嬉しいのだろう、ヌナはもうすぐ泣きそうなほど感動しているようだ。

『こんなに嬉しい事ないよ…！！』

「はいはい、お前の喜びはあとで何時間でも聞いてやるから…まずは話を聞け」

『分かった！！』

クプスヒョンが慣れた様子でヌナを落ち着かせる。

熟練した技術……さすがだ。

『…………！！…………！！』

しかしヌナの鼻息はずっとフスフスしてた。