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【ジョシュア】
『じゃあそんなジョシュア君の好きなタイプ、聞いてあげましょうか』
「上から目線なやつはやだな」
『おっとそれは私の事かな?』
「あと、すっとぼけるやつも嫌だな」
『うんもう確実に私だね』
「まあそんな冗談はおいといて」
『置かないで捨ててくれると助かる』
「うーん」
ちらりとAを見下ろす。
「…自分より身長が低いといいな」
『なんで?』
「上目遣い、かわいいでしょ」
『はぁ〜ん………そっか、男の子は好きだね。上目遣い…』
「それで、楽しく会話が出来る相手」
『うんうん』
「仕事をよく頑張る子がいいかな」
『大事だね』
「明るくて前向きだと嬉しい」
『確かに嬉しい』
「俺と価値観の合う子だといい」
『おーん…?』
「前髪はない方が好き。あと髪の毛はロングの方が好き」
初めてAに会った日を思い返して。
……また、伸ばしてくれたらいいのになあ。
『…………お前、リクエスト多すぎない?』
「そうかな?」
内面は、特徴を言ってるだけなんだけど。
『シュアわかりやすいな〜、私と全然真逆の子がいいんだな』
「は?」
『だって、髪型とか全然違うし』
「…………」
『いてぇ!!!こんにゃろ!』
殴られた肩を押さえて、俺の足を踏んづけてくる。
「バーカ」
『アァン??』
こんなところでクソ鈍感を発動すんなよな。
いつもの野生の勘はどこいったんだよ。
ああ、そうか。
“熱血バカ”も好きだよ。って言っちゃっても良かったのかな。
どんな反応したんだろ。
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作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年2月18日 13時