僕らの太陽【4th】

▼【君のせいで】 ページ12

〜〜〜♪










『……………』





楽器弾ける人って、三割増しでかっこよく見えるよな……。





アフスク先輩の【君のせいで】をかき鳴らすジョシュアを見ながら、そんな風に考える。





「うーん………」

『……』





譜面を見て、何かを書き足してまた爪弾いて。





そうやって数十分。

ギターを置いたジョシュアが私の目の前に来て、随分近い距離まで顔を寄せる。





『どした？』

「見すぎ」





そう言ってケラケラ笑う。





『ふっ、あはは(笑)すまんすまん。ジョシュアがかっこよく見えて、つい魅入った』

「失礼だな、俺はずっとカッコイイでしょ？」

『うっせ』





私もピアノくらい習っときゃ良かったかな〜……。

楽器弾ける事ひけらかしたいわぁ。





『いいな〜ほんと。3年後くらいには、私も引ける楽器1個くらい…』

「Aもギターやんなよ」

『ギターは出来んて！前に投げ出したじゃん、ジスその場にいたじゃ〜ん』

「いつか俺とセッション出来るよ」

『あ〜…………それは楽しいね…』

「んはは(笑)ほんと素直だね」





妹を前にしているかのように、ジョシュアは私を撫でる。

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