▽ ページ50
「って言いたいけど、生憎俺には女の子殴る趣味はないから…」
『なくて安心だよ』
「とりあえず言うだけ言ってみた」
『ウン……そっか…』
身構えるからコワイこと言うのやめれ。
「俺は…」
『?』
「ファンは大切だし、あいつらも大切だし、Aが大切。……だから、俺の大切な人を悪く言うなら許さないよ」
『いやっ!別にジス達のファンを悪くなんて!』
「バカ、おまえのこと」
『いてえ!!』
殴らなくてもデコピンはするんだ!?
『……別に自分のことだったら好きに言ってもいーだろ…』
それより私のデコ割れてない??
めっちゃいてェぞ??
「ダメ。Aは俺にもアイツらにも必要だから、そうやって自分のこと卑下するのは許さない」
『………そんな事な_』
「あーるーの」
『…でも、多分もうあと少ししか一緒にいられないよ。結局、この会社が作ろうとしてるのはボーイズグループだから』
「そうなったら、申し訳ないけどAが男になって」
『お前、今すごいこと言ったよ』
せめてもっと申し訳なさそうにしろよ。
性転換持ちかけてるんだよ!?
「Aが追い出されるような事があったら、俺が大反対するから」
『いいよ、そんな事してくれなくて。そんな事したら、ジスの立場が悪くなる』
「どうなったっていい。俺は、Aがいてくれなきゃ頑張れない」
『それは困る…ジスはアイドルにならなきゃ』
「Aがいなきゃならないよ」
『えーーー……』
まったく、ワガママな男だ。
443人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年1月30日 21時