僕らの太陽【2nd】 (ページ30)

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【スンチョル】

Aが見当たらねーなと思って軽く探していたら、ジスのコートに一緒になってくるまっていた。

「上着は？」

『追い剥ぎにあいましてん…』

「そりゃ運が悪かったな(笑)」

『スンチョルがそれ脱いで貸してくれてもいいんだぜ』

なんだよ、追い剥ぎにあって追い剥ぎの心が芽生えたか？？

「ヤダよ。ジスの優しさに素直に甘えてろよ」

『だってあったかいけど身動き取れん』

「温もりを分け与えてるんだから、不自由くらい我慢してよ」

『不自由なんて言葉は嫌いだァ！！』

「じゃあ外出る？」

『やだ！』

するとそこへ、寒い寒いと手を擦るジョンハニが来た。

「さみぃよジスや……うわなんだびっくりした、いたのA」

『いちゃ悪いかっ』

「いやホント寒い……」

ジョンハンが正面からジスに抱きつき、Aは二人の間に埋まった。

『むぉっふぉまっへ(ちょっとまって)！ぅぉんはうぁ(じょんはな)！』

光景おもろ。写メっとこ。

『んぐぅ～！！！』

「うるせーA、静かに冬眠でもしてろ」

ジョンハンがピシャリと言うと、Aは『んﾞぅぅ…』と素直に黙った。