僕らの太陽【2nd】 (ページ27)

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▼ドライジフンページ27

【ジフン】

『ヘイヘイヘイ！イジフンよお！！！』

どこからともなく飛んできて、オレの目の前で着地したAヌナ。

相変わらずうるさい。

「なんすか…」

『聞いたぜ～ジフナ！お前さん私と同じ時期に入社したんだってなあ！』

オレの肩に腕を回し、『もっと早く教えろよ～』っとつついてくる。

「近いっす」

『まったく、この照れ屋さんめ～～！っとぉ…？そんなに睨まなくても…』

「気のせいですよ」

『いまスッゴイ顔してた』

「気のせいですよ。別に鬱陶しいともなんとも思ってないです」

『キミの正直なところはとてもいい事だと思う』

オレも、あなたのそういうあっけらかんとしたところだけは、ある意味尊敬するわ。

絶対言ってやんねーけど。

『もうこれは運命と言っても過言ではないなぁ！』

「どう考えても過言っすけど…」

『だって普通なら私は女の子達とレッスンしてるはずなのにこっちに来てるし、キミとも友達になれたんだし？運命だろー！』

「偶然でしょう」

『照れ屋さんめ～～！ごめんってそんなに睨むなよ』

「気のせいですよ」

『いや睨んでる自覚あるだろもう』

「はあ………オレに構う暇あるなら踊ってくださいよ。下手でしょダンス」

『ファ～ッ！！直球！』

この人のいい所は、歌声くらいだな……。

『お前は歌って踊れるからスゴイよなあ……』

「あんなに踊れないのはヌナだけ」

『そんなこと！！…ないって言えないのがツライ……うぅ』