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【スニョン】
「ようするに、気にしないでいいよってことですね!」
『そう!そういう事!』
な〜んでジュニは着々と親交を深められてんだ…?
なんだ?何も考えずに話しかけるのが最善と言うことか?
「スニョア、こっち来ないの?」
「えっ?」
『すにょあ』
ふと、ジュニが手招きをしているのに気づいた。
えっと、急に??
急に…なに???
『あの口が開いてるのが、すにょあ?』
「そうですよ、クォン スニョン」
『ほへ〜、ダンスが上手な子だ』
「ヌナとは大違いでね」
『やかましいわ』
…とりあえず、ジュニが作ってくれた話しかける機会だ。
「えーーっと…クォン スニョンですこんにちは」
『はいどうもこんにちは』
前に座って頭を下げると、相手も同じように姿勢を正して頭を下げた。
『って、そんな堅苦しくせんでも(笑)』
「ハハハ……そっすね」
「スニョンイね、ずっとヌナに話しかけるの渋ってたの」
「おい!?」
おま……何を!?急に口を挟んだと思えば、何を言っちゃってんの!??
『あらま〜、話しかけづらいオーラ醸し出してた?』
「いやっ!……どんな人か、まだよく分かってなかったから…」
『あ〜〜、そりゃあそうだよねぇ。急に女ひとりぶっ込まれちゃあ怪しいと思うよね〜、わかるわかる』
そうやって、まるで他人事のように呆れる。
『でもなんにもないよ?心配もない。あ、うそ。ダンスの下手くそさは酷いから、なんにもなくはないわ』
「体も硬いしね」
『やかましいっての』
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作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年1月30日 21時