▼ジス、合流 ページ12
【ジュンフィ】
『スンチョル、ジス、ジュン、ジョンハン！どお？友達増えたっしょ』
「増えましたね〜」
俺は3番目かな？
……あれ？そう考えると全然増えてない？
スニョンとかミンギュとか、特にAヌナの事チラチラ見てたけど…話しかけてすらないのかな。
『まっ！4、5人話せる人がいれば充分よね。ジュニ以外タメだし、ちょうど良かったかも』
「年上や年下は嫌なんですか？」
そうなると、俺も年下だから…うーん？
『あんた中国人だからなんとなくハードル低い。年功序列システムが厳しいのキツイよね、敬語強制とかしんどい。社交的な現場では、そりゃもちろん使うけどさ…』
そう言って、ぐでーんと床に寝転がる。
「何でですか？」
『や〜、どうしてだろうな？英語で生活して来たからか……でもそのかわり！』
と思えば、がばっ！と上半身を起こした。
『年下にタメ語使われても、腹立たないんだよね。だから、ジュニもガチガチに敬語使わなくてもいいんだよ』
「そうですかあ？」
『あ、そーだ。私あんたに言いたいことがあったんだ』
「？」
『前に一回私の事「ヌナ」って呼んだろ』
「うん」
『そーゆのいらんよ？Aでいいよ』
「ええ〜」
『嫌なんかい』
「だって、ほら…ここは中国じゃないですし」
もしもヌナと出会ったのが中国なら、普通に呼び捨てるけどさ。
『そっかあ、真面目で偉いのう』
「A〜！って呼ぶってこと？………うーん」
『ああ、強制はしない強制はしない。もうヒョンとかヌナとかが体に定着してんなら、もちろんそっちでも構わない』
「ようするに、気にしないでいいよってことですね！」
『そう！そういう事！』
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作者名：歓楽街
| 作成日時：2023年1月30日 21時
