▼ユン ジョンハンとの出会い ページ11
【ジス】
「A、ジス」
『へーい？』
「ん」
「95lineの子が新しく入ってくるんだって。会いに行こうよ」
そんなスンチョルからの声掛けに、俺とAは応じた。
『どんな子？女の子？？女の子だったら嬉しいんだけどなあ〜』
「まだそんな期待してんのか」
『せめてもう1人くらいほしいんだけど………どう思う？』
「「無理」」
『声揃えんな！！』
A曰く、視聴者はAの存在をよく思っていない。
そして本人は言わないが、スンチョル曰くその言葉は結構心ないものらしい。
いっつも能天気な子だけど、やっぱり女の子一人なんて環境はきっと心細いのだろう。
.
『こん中にいるの？』
「うん」
『女の子…女の子であれ……！！』
「いや男だよ。オレ聞いたもん」
Aの願いをへし折ってスンチョルが正直に答えると、Aがスンチョルの腹にパンチした。
「お前コロス………」
『はあ……人の願いを踏みにじるとは、なんと冷たい人間よ』
また二人の喧嘩が始まりそうになったので、俺はAの後ろから手を伸ばして扉を開けた。
『あーっ！！私が開けたかったのに！！』
「誰が開けても変わらないでしょ？」
Aが我先にと中に入った。
『こんにちは！』
「……？？こんにちは」
「お、ジョンハン…だよね？」
「……うん、そう…です」
「あ、俺らみんな95だよ」
『そう、みんな友達！！』
そう言って親指をグッと立てたA。
ジョンハンと言う彼は、なんで女の子？？と言いたげにAを見た。
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作者名：歓楽街
| 作成日時：2023年1月30日 21時
