▼ムン ジュンフィとの出会い ページ1
【ミンギュ】
『おはようございますー』
.
「…………………………………!!?」
「!!」
「うぉ…?」
「えっ」
思わず随分な時間差で二度見をしてしまったが……例の女子練習生のあの子の髪の毛が、ばっっっさり切られて短くなっていた。
きっと誰もが気づくであろうその変化に、みんなも各々驚いた反応を見せる。
そして当の本人は何食わぬ顔で靴を履いていた。
「…………なあ、アレはなに…?ツッコミ待ち…?」
「どうでしょ………」
スッと横に来たウォヌヒョンが尋ねてきた。
ツッコミ待ちだとしたら、一世一代のボケっすよアレ。
「わぁ〜……ずいぶんサッパリしましたね」
おぉっと、意外にもおれらの中で一番に話しかけたのがあのジュニヒョンだとは。
あの人見知りのヒョンだとは。
『え?あぁ、うん。……………えーっと…』
そして話しかけられた彼女は、返事をしたあと頭に手をやって何か考える。
『スンチョル…なわけないし、ジスこんな顔だったっけ………?違う……』
「僕、ムン ジュンフィです」
『あっ…………そ、そうそう、そうだよね。そうだよねー!』
「スンチョリヒョンから聞きました、中国の人だって!」
『おお。うん、父が中国出身なんだ』
なんと思わぬ事実。
だからヒョンから話しかけるなんて稀有なことが。
『ジュンフィ……』
「ジュニでいいですよ。みんなそう呼んでるんで」
『ジュニ。おっけ。ジュニは中国から来たの?』
「そうです」
『ふぅん………なんだ、ちょっと親近感。スンチョリが教えてくれていればな……』
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作者名:歓楽街 | 作成日時:2023年1月30日 21時