僕らの太陽【2nd】 (ページ23)

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▼夢だなんてページ23

『くあ～～！！ねむてぇ…！』

「珍しいな、いっぱい食って眠くなったか」

『そーかも。あー、ボヤボヤする。早く寝よ……』

寝てスッキリして、明日もがんばらなきゃなあ～。

「そう言えば…Aってあんまり疲れ持ち越さないよな。なんか秘訣でもあんの？」

『ひけつ…………帰ったらすぐ寝るだけ。あと、目閉じたらすぐ寝れる体質になったから…ちょこっと時間あったら寝るようにしてる……かな？』

「そっか」

『…………日本に帰っても役に立ちそうな体になって、ありがてえっす、ふわあ………』

あっべェ……顎外れそうなくらいのあくびでた。

「帰る？」

『うん、いつか……数年後とかに日本に帰ると思うしね～』

「………なんで？」

『なんでぇ？？だっからぁ、みんながデビューできたら私は用済みじゃんか』

「…………何言ってんだ、お前も一緒にデビューするんだろ」

なんだなんだ、おかしな事を言うもんだ今日のスンチョルは。

『しないでしょう〜』

「なんでだよ」

半端なく眠い私は、スンチョルの声が怒ってることには気づけない。

『だって、どうせデビューはさせてくれないよ』

♪〜

およ、電話だ。

ユナか。心配でもしてんのかな。

『もしも～……』

《A！！！？今どっ…ギャアアアアア！！！ちょっとやめてこっち来ないで、やだぁああ！！A今どこ！？？まだ帰れないの！！？おねがい早く帰っイヤアアアアア！！！！》

叫び声に耳がキーンとなる。なんだ……？世紀末か？？

《ユナや！！！Aはまだなの！！？？ねえ早く呼んで、早く帰ってきてって言ってええええ！！！イヤァアア！！カサカサしてる！！光ってるぅううう！！！》

『……かっ、帰るよすぐに…』

なんとなく、例の黒光りが出てきたのかと察して、聞こえていないだろうけどすぐに帰る旨を伝えて電話を切った。

『スンチョラ、急ぎで帰ろう。ちょっと緊急事態』

「みたいだな」

ユナ達の叫び声が聞こえていたようで、スンチョルは笑って頷いた。