SEVENTEENの太陽【7th】

▽ ページ14

【ファンジン】



「Aちゃん！！」

『あっ、ウナさ〜ん！』





「お手紙！」

『あっ、ありがとうございます！』





き、来た…Aが、こっちに！！

……落ち着け。素早くナイフを出して、腕に突き立てるんだ。












まだ、












まだ、












もう少し、












.













ザシュッ！！！












.













『…？』

「ッ！！！？？」





そこで俺は、ミスをした。

ナイフは腕を貫通することなく、前腕を斬りつけるまでで終わってしまったのだ。





コンマ数秒置いて、Aが顔を大きく歪ませた。





『っ…ぐ…、、！！！？？』

「キャアアアアアッ!!!!??」





Aのファンの断末魔。

そしてAの腕から鮮血が噴き出し、地面に垂れる。





『アﾞ…ッうあﾞ！あッﾞ…！！！！』





1歩後ろに足が下がり、そのまま崩れ落ちるAの体。












「A!!!!!」











「A！！！？」

「ヌナ！！！！」

「Aヌナ！！！！」











┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





「とにかく使い物にならないようにしたらいいわ」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈











あの日のダヒの言葉が脳に反響し、背筋がゾッとした。





ど、どうにかしなきゃ……！

どうすれば、どうしたらいいんだろう…！





変な汗は既にかいていたけど。

俺は咄嗟にAの腕を踏みつけようと、脚を振り上げた。

振り下ろす直前にAが腕を顔前にかざす。











パァン！！！











何が起きたのか。

気づけば俺の体は後ろに倒れていた。





そして瞬く間に、地面にうつ伏せに押し付けられた。

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