SEVENTEENの太陽【5th】 (ページ50)

今日:39 hit、昨日:22 hit、合計:185,581 hit

▽ ページ50

【ジナ】

私もイェウンもユナも、セロンの言葉に現実を見直した結果、この事務所を去る決断を下した。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

Aには、正直に全てを話そうよ。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

そう言ったのはユナだった。

.

.

.

.

だから、ユナが声を荒らげた事には本当にびっくりして…止めなくちゃと思ったけど、何も言えなかった。

『…ただ私は、4人のことが好きだから………ずっと一緒にいたくて、遠くに行かないで欲しかったんだ』

そんなに寂しそうに言わないで。

ごめんA、あなたの気持ちも分かるけれど、私達も寂しくて辛かった。

『…………ごめん…ユナ。ごめん、みんな。わたし……今日は、もう帰る』

「A……」

「ダメだよジナ」

出て行くAを追いかけようとしたけど、イェウンがそれを止めた。

「どうして！だって、あの子を傷つける為に呼び出したわけじゃないわ！」

「………私たちが、Aを追いかける資格はない」

あの時以上に、心が痛かった瞬間はなかった。