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大好きな姉、ジナと約3年ぶりに再会出来た。
この機会を、みすみす逃すわけにはいかない。
話したいことは、沢山あるんだ。
私は彼女をカフェに誘った。
『ジナ……アメリカで何をしているの？』
「メイクのお仕事で、たまたまアメリカに来ていたの。いつもはフランスの方にいて……」
練習生やめて世界飛び回ってんのか。成功してるんだな…。
「Aは公演か何か？」
『うん、今はワールドツアー中なんだ』
「そうなの！そんなに有名になっていたのね……」
『……ジナ、あのさ』
「うん？」
『他の3人がどうしているか、ジナは知ってる？』
ユ セロン。キム イェウン。カン ユナ。
私が姉同然に慕っている、かつて共に練習に励んだ3人だ。
ジナたち4人がPLEDISを去ったあの日から、私は3人と連絡を取っていない。……取れなかったのだ。
「……知ってるわ」
『教えて！！！……あ、いや、口止めをされていなければ、教えてほしい…』
仲違いをしたわけでもないのに、どうしてかその日を境にみんなと連絡がつかなくなった。
今考えてみれば、それは新しいやりたい事を見つける為に集中していたから、とか…携帯電話を変えたから、とか…理由なんていくつも思いつくけれど。
当時の私は、そもそもジナたちがいなくなった事で気も動転していたから、彼女たちの体になにかあったのではないか、と過剰に心配をしてしまっていた。
だけど、探すなんて余裕はデビューをしたばかりの私にはなかった。
そしてカムバック、コラボ、コンサートやバラエティ出演……数多のコンテンツに出演する目まぐるしい日々のせいで、みんなを探す事の優先順位が下がっていってしまった。
こんなはずじゃなかった、と今更言ったってその言葉に力はないんだけど。
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作者名：歓楽街
| 作成日時：2023年3月12日 12時
