SEVENTEENの太陽【5th】 (ページ38)

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▼数年越しの再会ページ38

まさかと思った。

ドッペルゲンガー、幻覚、他人の空似、ただの勘違い……

それらの類かとも思った。

だけど、直感が叫んだんだ。

あそこにジナがいる＿＿＿

そう思うや否や、ジョンハンの話なんてフルシカトして、強く地面を蹴って駆け出した。

ジナはいきなり抱きしめた私に最初は気づかなくって、「あなた誰？」なんて聞いてきたけど。

「A、相手が困って＿＿＿」

「えっ、A？………Aって言った！？」

ジナは、私の顔をまじまじと見つめる。

「……あっ…え、本当にA…………？」

『うん、そう、A。………ねえ、ジナ…だよね？』

「………うん……ジナ…」

ああ、ジナ。ジナだ。

どうしよう、死ぬほど嬉しい。

こんなふうに、また彼女と出会えるだなんて。

「Aなのね…！嘘みたいだわ…」

『会いたかったよジナ。私、ずっと会いたかったんだよ』

「………私も……会えて嬉しい…！！」

よく近くで見てみれば、最後に会ったあの日から、ずいぶん雰囲気が変わっていた。

メイクも違うし、スリムになったし、ファッションも変わった。

それでも…あの時からずっと、このボブカットは変わっていない。

初めて会った時から、ずっと。