SEVENTEENの太陽【5th】 (ページ19)

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【エスクプス】

『楽しかったけど……………………ちょ〜っと不完全燃焼…』

はふー、とソファーにもたれたA。

そう言うと、あははと乾いた声で笑った。

「突然なんだったんだろうな？」

「前もあったよね、Show Championの時に」

そう、Aのマイクが壊れるのは今日が初めてではない。

『今日は運が悪かったんやってぇ』

「そんな偶然、あるもんかな」

『あるでしょうよ。今日の私の運は、天候のために使っちまったんだから』

「関係ないだろ、それ」

『じゃあ今日も雨でもよかったのかよォ！！！』

「………それか、昨日の雨で故障したとか？」

なんて言ってみるけど、14本のマイクの中でAのだけが偶然水没するなんてことがあるだろうか。

こんなことは考えたくないが、他でもないAのマイクだし……変に勘ぐっちまう。

『それは私も思った〜、ほんと不運よね』

「せっかくクオマンネのソロ曲だったのに……」

厄日だったね、とAを撫でくりまわすハニ。

『マンネジャナイアル』

「急な神楽」

「神楽にしては可愛くない声だな」

『ハハハ、私が神楽に勝てると思うか？』

「神楽に勝てるわけないでしょ」

「お前はザキより弱キャラだろ」

『ザキより！？？』

「なんだよ、ザキ嫌いなのかよ」

「ザキの話やめない？今してるのは神楽の話でしょ」

「神楽の話してないよ、俺銀魂知らないからやめて」