▽ ページ16
【ウジ】
抜け出すには遅いよね＿＿＿
ジョンハニヒョン、シュアヒョンのステージが終わって、Aヌナがセンターから登場。
CARATは、3日目ともなれば流れも分かっているんだろう。
次がヌナのソロステだって。
しかし、盛り上がりがすげぇ。
「嬉しそうだな、Aヌナ」
「うん」
しっかりCARATの様子を見てから歌いたいと言うヌナの要望から、【cider heart】はヌナの合図の後に始まる。
♪〜
初夏を連想させる爽やかなサウンドが鳴り出して。
ヌナが口を開いて。
.
『＿＿＿＿＿……？』
.
「…………え？」
歌声が、聞こえない。
「…えっ、なんだコレ」
ウォヌが、そう呟いた。
＿＿＿＿これは、機材トラブルだ。
画面に映るヌナも、いざ歌い出そうと思っていた矢先のトラブルに驚いている。
「マイクが繋がってないぞ！！！」
「一旦A下ろそう！！」
舞台裏は、たちまちてんやわんやの大騒ぎだ。
「………雨で壊れたわけもないよな」
「…不具合じゃないか？」
きっとそうだろう。
そんなハプニング中のステージ上のヌナはと言うと。
「いや……なんであの人ゲラゲラ笑ってんだ」
マイクを指さして、腕でクロスを作って笑ってる。
そして、手を合わせて『
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作者名：歓楽街
| 作成日時：2023年3月12日 12時
