#44 眠らない ページ7
その後私は自室に帰ろうとしましたが、まだフーゴには話したいことがあったらしく、長々と立ち話をするのも面倒だったので、仕方なくフーゴの部屋で一緒に寝ることにしました。
……いや、変な意味じゃなくてね。下心なんてないよ、ないない。
勘違いしないで欲しいのだが、私たちの関係はいたって純粋。黒が介入する余地もないほど潔白だ。この前風呂覗いてただろっていうツッコミはいりません。
そもそも付き合ってすらないし。
というわけで、甘い展開を期待していた人には悪いけど、彼シャツ+添い寝という甘美なシチュエーションに行き着いた割に、胸キュンシーンは一切ない。というか普通に考えて、傷が痛すぎてときめいている場合じゃなかった。ご理解いただけたら幸いだ。
そんな状況でフーゴから聞いた話というのが、「市長が私を呼んでいる」というある意味重大発表だ。
近いうちに市長官邸に出向くように、とのことだ。言い回しは親切だが、意訳すればおそらく「明日来い」ということになるだろう。
そしてフーゴも付き添うらしい。まあさっき別行動してて大怪我負ったばかりだし当然と言えば当然か。
あの市長とはできるだけ顔を合わせたくはないが、無視するわけにはいかない。素直に呼び出されることにしよう。
その話が終わると、2人が眠たくなるまで、他愛の無い話をして盛り上がった。
最近パイソンがでっかい冷蔵庫拾ってきた、とかトードとスラッグが喧嘩して製鉄所の壁が１つ無くなった、とか。
その中で、少し気になっていたフーゴの過去について尋ねてみた。「このノリで聞くことじゃないだろ」と顔を顰められたが、それでもちゃんと話してくれる彼はやっぱり優しい。
フーゴの家は昔爆発事故で吹き飛んだらしい。
その一瞬にして全てを変えた力に魅了され、自分もその力を望んだ＿やっぱり私が悪魔との契約を望んだ理由から考えれば、かなりぶっ飛んだ人だ。
その事故で家族がどうなったかを聞いてみたら、案外すんなりと答えてくれた。
細部は端折られたし、現状ははぐらかされたが、どうやらお兄さんは生きているらしい。
その話を聞いたことで、記憶の中の引っかかっていた部分がストンと腑に落ちる。
もしも＿
……きっと、彼とはまた関わることになるだろうという推測ができる。
できたらもう戦いたくはないな、なんて思いつつ、フーゴの話の続きを聞いていた。
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あゆ - 授業中なのに、あそこまで描けるっていう...ヤバ...(語彙カ) (2019年1月7日 8時) (
レス) id: 072ca93e4c (このIDを非表示/違反報告)
cc(プロフ) - 夜桜美月さん» コメントありがとうございます！やっぱり描いちゃいますよねぇ…笑 でも今は一番前の席になっちゃって、先生の目の前なので描けなくなりました(´ｰ｀) 無念です。 (2018年3月2日 19時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜美月(プロフ) - いつも楽しく見てます！落書きのレベル高！その画力を恵んでくだせぇ。授業中絵描いちゃいますよね。机とか、そして見つかる＼(^o^)／ (2018年3月2日 19時) (レス) id: 20b5aa4547 (このIDを非表示/違反報告)
メイ - ccさん» いえいえ！質問に答えてくださってありがとうございました！これからも頑張って下さい！ (2018年2月24日 12時) (レス) id: b6d44dcbc7 (このIDを非表示/違反報告)
cc(プロフ) - メイさん» 応援と質問ありがとうございました！これからも頑張ります(*^o^*) (2018年2月24日 7時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cc | 作成日時：2018年1月14日 18時
