番外編�� 2月21日。 ページ46
A様、と冷たい声が響く。
その機械の様な声の持ち主の方に顔を向けると、彼女はやはり機械の様な無表情でタブレットを操作していた。
「A様は、どうしてあの野蛮人に付いているのですか？」
『……何その質問』
シンプルながらに絢爛豪華な市長官邸の一室で、私は例の市長秘書と対面している。
市長に用があったフーゴについてきたはいいものの、関係ない私が話を聞く事は許されず、私は別室で待機させられることになった。
その時、好き勝手しない様にと見張りでつけられたのが秘書の彼女だったのだ。
「いえ、特に理由は。ただ、持て余した無駄な時間を一言も話さず過ごすのは如何なものかと」
『あー、要するに暇つぶしね。了解、話すわよ』
秘書の方から話を振ってきたのにも関わらず、彼女は相変わらずタブレットを片手に職務を全うしている。
私は彼女のそんな真剣な表情をぼんやり眺めながら、皮肉を込めて問いに答えた。
『返答不可、答えるまでもないわ。それに、説明しようとして出来るものじゃない』
そんな私の言葉にも、秘書は動じない。
液晶の上で指を規則的に動かしながら、そうですか、と呟いた。
『というか、私からも訊きたいよ？それ。なんで貴女みたいな人があんなクソ市長についてるわけ？』
「……」
彼女がようやく手を止めて、顔を上げる。
印象的なサファイアの瞳に、光を反射する綺麗な茶の髪。
スラリとした体型、整った顔つき。
フーゴは彼女のことを「不気味な女」と称していたが、文句なしの美人さんだ。
瞳の色が沈んでいることが問題点だろうか。声色や口調、行動パターンも含めて機械を連想させるところも欠点か。
でも、冷静な状態で向き合ってみれば、とにかく第一印象は“綺麗な人”。
それにまだまだ若いであろう彼女が、あの市長の本質を知ってまで盲目的について行っていることは、なんだか酷く勿体無いことに思えていた。
秘書が口を開く。
唇から漏れ出す声は、やっぱりどこか抑揚がなくて機械っぽい。
「……今日は、私の誕生日です」
『そうなんだ、おめでとう。で？』
突然の意味不明なカミングアウトに若干戸惑いながらも、私は彼女の話の続きを待つ。
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あゆ - 授業中なのに、あそこまで描けるっていう...ヤバ...(語彙カ) (2019年1月7日 8時) (
レス) id: 072ca93e4c (このIDを非表示/違反報告)
cc(プロフ) - 夜桜美月さん» コメントありがとうございます！やっぱり描いちゃいますよねぇ…笑 でも今は一番前の席になっちゃって、先生の目の前なので描けなくなりました(´ｰ｀) 無念です。 (2018年3月2日 19時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜美月(プロフ) - いつも楽しく見てます！落書きのレベル高！その画力を恵んでくだせぇ。授業中絵描いちゃいますよね。机とか、そして見つかる＼(^o^)／ (2018年3月2日 19時) (レス) id: 20b5aa4547 (このIDを非表示/違反報告)
メイ - ccさん» いえいえ！質問に答えてくださってありがとうございました！これからも頑張って下さい！ (2018年2月24日 12時) (レス) id: b6d44dcbc7 (このIDを非表示/違反報告)
cc(プロフ) - メイさん» 応援と質問ありがとうございました！これからも頑張ります(*^o^*) (2018年2月24日 7時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cc | 作成日時：2018年1月14日 18時
