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紫耀「あの！今日電話させて頂いたのは…」
そう言って話し出した。
紫耀「Aさんと結婚させてください。幸せにします。電話で申し訳ないと思ったんですが、すみません仕事が忙しくそちらへ伺う事が難しくて…。結婚のお許しを頂けませんでしょうか？」
父「…。」
無言だ…。
さっきは、何故、平野さん？とだけ口を開いたんだ？
その続きは何だったんだろ？謎だ…。
後ろでは、母がキャー！聞いた？結婚だって！と騒ぎ、シンジも母と一緒に、うおー！結婚？マジ？と大騒ぎ。
兄は、分からない…。そこに居るのか？
紫耀「一生Aさんを幸せにします。どうかAさんとの結婚を許して頂けませんでしょうか？」
頭を下げる紫耀。私も頭を下げる。
父「……質問。」
やっと口を開いたと思ったら、当然の質問タイム。
何か聞きたいことがあるようだ。
相変わらず画面に映る顔は怖いな…
紫耀「はい！」
父「結婚後、Aの仕事は？」
紫耀「Aさんには仕事を辞めて、家庭に入ってもらいます。」
A「私がそうしたいって言ったら、紫耀も同じ考えだったの。普通の奥さんになって、普通の母親になりたい。」
父「合格！！」
紫耀「えっ？合格？…という事は、結婚許して頂けるんですか？」
A「えっ？合格？何が？えっ？結婚していいって事？」
分かりにくい…
父「合格は合格たい！」
母「良かったねー！おめでとう！」
A「…結婚していいって事？」
父「おう！！」
強面の笑顔が画面に映る。
紫耀「ありがとうございます！！」
また頭を下げてお礼を言う紫耀。
シンジ「アハハ！おじさんらしいなー。まっ、良かったな？おめでとう！」
A「ありがとう…。でも、なんだろ…、スッキリしないこの感じ。」
紫耀「俺は、嬉しいよ？認めてもらえたんやから！」
その時、今まで黙っていた兄が映った。
あっ、なんだ居たんだ。
兄「なぁー親父。もし、結婚後もAが仕事続けるって言ってたら、どうしたんだよ？」
父「不合格！！」
なんだそれ…
結婚に対する親の返事が、合格、不合格での返事って聞いた事ないんだけど…
まぁ、合格の方だったから、良かったんだけど…
兄「アハハ！だってさー！危なかったなー。笑」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月8日 12時
