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A「ねぇ紫耀？何だか今、うちの実家に誰だか分かんないんだけど、大集合してるみたいで。多分お兄ちゃんだと思うんだけど。それで、お母さんにテレビ電話に切り替えましょって言われてるんだけど、大丈夫？」
紫耀「うん。もちろん！」
テレビ電話に切り替えると、
いきなり兄の顔面どアップ…
兄「おう！この前は悪かったな！アイツとはなんでもないから、気にするなよ？」
車の鍵取りに行った時の女の人か…
本当に…
A「最低…いつか刺されるよ？」
母「まぁ、そんな物騒な…。ダメじゃない！お兄ちゃん、まだフラフラ遊んでるの？相変わらずねー。」
相変わらずなうちの家族。
兄「大丈夫だって！そこら辺上手くやってるから！あっ、おう！紫耀じゃん！あっ、旅行楽しかったか？」
紫耀「お久しぶりです！お母さんもお久しぶりです！」
母「久しぶりね？いつ見てもイケメンだわー。岸くん元気？」
シンジ「俺も居まーす！」
お母さんとシンジが顔をくっつけて画面に映されている。
紫耀「アハハ！岸くん元気です。あっ、シンジさん！お久しぶりです！」
A「何でシンジいるの？」
シンジ「えっ？呼ばれたから。」
お兄ちゃんに呼ばれたんだな。
未だに舎弟として頑張ってるんだなシンジ。
父「お父さんも居まーす！」
なんと父まで居た。
横から顔を出し、ご機嫌だ。
紫耀は、これが父のご機嫌だなんて分かんないかもだけどね。
だって、画面に映る顔は相変わらず怖い…
紫耀が緊張するのが分かった。
正座に座り直して、頭を下げている。
紫耀「あっ、初めてまして。平野紫耀と申します。Aさんとお付き合いさせて頂いてます。」
父「…。」
えー！何でそんな、怖い顔して黙ってるの？
ご機嫌だったじゃん！
A「ちょっと、お父さん？」
父「…なんや？」
A「なんやじゃなくて…」
後ろでおじさん怖えーってシンジが言ってるのが聞こえる。
そして、それに対して、お母さんが、あらあらって言っている。
あらあらじゃないし！この状況何とかしてよ！！
父「平野さん？」
A「はい！」
父「…。」
何でまた黙るのー？
A「ごめんね？お父さん、一体どうしちゃったの？黙ると益々怖いから。」
紫耀に謝りながら、お父さんの謎の行動に焦る私。
こんな時に限って、後ろの3人は知らぬ顔。
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月8日 12時
