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紫耀「俺たちの子供にも、ちゃんとありがとうとごめんなさいは言おうねって、教えていこうね。」

子供…。…私達の子供。
考えてくれてるんだ。

A「……うん。そうだね。」

紫耀「ちょっと?今の間何なん?怖いんやけどー。」

A「えっ?間なんかあった?」

紫耀「あった!5秒ぐらい間があった!俺の子供は、Aに産んでもらうんやからね?分かっとる?出来るだけ沢山産んでもらうから、頑張ってな?」

5秒もあった?
と言うか、そんな風に思っててくれたんだ。
私が実家でモヤモヤ考えていたのは、無駄だったってこと?
でも、だからと言って2、3年で結婚なんて到底無理な話しだろうけど。
ただ、夢物語を話してるよくあるカップルの会話なんだよね?これは…。

A「……。」

車を脇道に停め、

紫耀「えっ?何で黙るん?いやだった?もしかして、子供欲しくないとか?子供嫌いとか?」

A「えっ?違う、違う!子供大好きだよ?」

また色々考えてたから、つい返事するタイミングがなかっただけ。

紫耀「良かったぁ…。」

そう言って、車を発進させた。

A「ねぇ?もし、子供が出来なかったらどうする?」

紫耀が35歳過ぎて、そのぐらいの年齢になれば上手く行けば結婚出来るとして、あと14、5後かぁ…。
15年後、その時私は42歳。あっ、もうすぐ誕生日だから43歳か。恐らく妊娠はかなり難しくなるな。
しかも、紫耀が望む子沢山は、到底無理だ。

紫耀「ん?その時は、その時!俺にはAが1番やし。Aが側におってくれるならそれでええよ。」

素直に嬉しかった。不安も何もかも飛んで行った。
あなたの子供を産んであげられないかもしれないけど、そうだとしても、私はあなたから離れられないの。こんなワガママで、酷い女でごめんね?

A「ごめんね。ありがとう…。」

紫耀「何がよ?笑」

A「ううん。いいの。」

紫耀「あっ、そう言えば昨日、潤君に偶然会ったんやけど、来月ミスチルのライブ行くんやって?」

A「えっ?そうなの?知らない。」

紫耀「あれ?Aと行くけど、面倒臭いから妬くなよって、言われたんやけど?」

A「言い方…。」
本当にどんな生き方したらそんなものの言い方する大人になれるんだろ?

紫耀「聞いてない?」

A「うん。ちょっと電話してみていい?」

紫耀「うん、もちろん。」

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月8日 12時

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