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仲居さん「失礼いたします。ここのお部屋の担当をさせてもらいます。清水と申します。どうぞよろしくお願いします。」
私と紫耀も一緒に清水さんの目の前に正座し、頭を下げる。
A「こちらこそ、よろしくお願いします。」
紫耀「お願いします」
仲居さん「夕飯のお食事は、何時に宜しいですか?」
紫耀「19時にお願いします。」
仲居さん「かしこまりました。朝食は、7時にお持ち致しますので。」
紫耀「はい。分かりました。あっ、今から出ますので。」
仲居さん「かしこまりました。お気を付けて。では、失礼します。」
A「ありがとうございます。」
紫耀「…なんか凄いね。高級旅館って感じ。」
A「そうだね。仲居さんも、必要以上の事は話さず、でも微笑みは絶やさずって感じなんだね。」
紫耀「まぁ、俺達だってバレてないだろうしね。中年夫婦にしか見えないもんね。」
A「そうだよね。」
紫耀「よし!じゃあ、出ろうか!」
A「うん!」
また車に乗り込み、山道を下る。
紫耀「お腹減ってない?」
A「空いたー。」
紫耀「やっぱり!うどんでいい?もうすぐ着くからね。」
A「うん。ここら辺知ってるの?」
紫耀「知らない。でも、楽しみすぎて色々調べたから、ここら辺に詳しくなった。地元でも評判の美味しいお店なんだってー。」
A「フフ。ありがとう。」
本当に、すぐにうどん屋さんに到着。
とても雰囲気のいい、昔ながらの小さいうどん屋さん。
お昼時間を大分過ぎているから、誰もお客さんがいない。
店主のおじさんオススメの鍋焼きうどんを注文。
A「いただきます。美味しい!」
紫耀「いただきます。本当だー。美味しい!」
A「アハハハ!メガネ曇ってるよ?」
紫耀「アハハハ!Aもじゃん!」
変装用の色つきメガネが2人共湯気で曇っている。
店主「いいですねー。仲良しで。」
笑いあっていたら、店主のおじさんから話しかけられた。
紫耀「はい!仲良しです!」
店主「ご夫婦で旅行か何か?」
えっ?あっ、そうか!中年夫婦に見えてるはずだもんね。
紫耀「はい!」
おじさんに乗っかる紫耀。
店主「子供が巣立って、夫婦で旅行ってな感じなんだ?」
なるほど、私達ってそう見えるわけね。
紫耀「はい!」
ニコニコしながら、おじさんに返事をしている。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月8日 12時