検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:159,292 hit

468 ページ19

高速を降りて、しばらく走ると旅館へ着いた。

予約した時に書いてあった通り、そのまま離れの建物へ車で行く。
車を降りて、そのまま部屋に入るらしい。
離れの部屋の真横にある駐車場に車を停める。

A「運転お疲れ様。ありがとう。」

紫耀「好きだよ。」

A「…泣きそう。」

こんな風に旅行に来れて、何だか幸せ過ぎて…。
好きだという言葉までくれるなんて…。

紫耀「えっ?ちょっ!どした?」

助手席の私の顔を覗き込んで、頭を撫でてくれる。

A「しんみりしちゃった。ごめんね。大好き。」

紫耀「俺も大好き!部屋入ってみよ?」

車を降りて、荷物を持ってくれ、部屋のドアを開けて、待っててくれる。その後ろ姿、一連の姿にまた好きが溢れる。
部屋に足を踏み入れると、

A「ありがとう。うわぁ!凄い…」

紫耀「凄いねー!うわぁ最高!」

部屋へ入り、靴を脱いで襖を開けると、広い和洋室のお部屋で、前面に広がるのは壁一面ガラス張りから見える山々。
そして、内湯、露天風呂が繋がるようにお庭に造られている。

A「こんな素敵な所初めて。」

紫耀「フフ。やった。またAの初めてもらっちゃった。」

A「凄ーい!ねぇ、来て?」

手招きして、露天風呂に呼ぶ。

紫耀「あー、最高ー!!!」

目の前の山に向かって叫んでいる。
一通り、お部屋を見て、チェックインしなきゃ!と気付く。
お部屋につきましたら、フロントへ内線をしてくださいと言われていた。

紫耀「あー、平野です。お部屋着きました。はい。はい。はい。分かりました。」

紫耀「今から、ここの部屋の担当の仲居さんが来るって。夕飯のお食事の時間をお聞きしますって言われた。何時にする?」

A「今からどうする?出る?それとも、ゆっくりしたい?」

紫耀「出る!サイクリングしなきゃ!」

A「サイクリング今日するんだ。ありがとう。じゃあ、夕飯は19時にお願いする?」

紫耀「そうやね。」

ピンポーン。
紫耀「あっ、仲居さん来た!はぁい。どうぞー。」

そう言って、玄関を開けに行った。
やって来たのは、優しそうなおばあさん。
畳へ座ると、深くお辞儀をしながらご挨拶をされる。

469→←467



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (305 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
407人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月8日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。