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高速に乗り、群馬へ向け車を走らせる。
いくら変装してても、運転する横顔は紫耀そのもの。カッコイイ。
A「カッコイイ。」
紫耀「えー、これで？」
自分の服装とカツラを触りながら、笑ってる。
A「うん。カッコイイよ。」
紫耀「今日は寝かさないから。」
A「えー…」
紫耀「何で、嫌そうなんだよー！」
A「アハハハ！」
紫耀「笑って誤魔化したな。あー、…腹減った。」
A「確かに。忘れてたね。笑」
紫耀「パーキング寄ってみる？…バレないんじゃない？この格好だし。大丈夫だよ。」
A「そうだね。行ってみよう！」
そういう訳で、パーキングへ。
車を停めて、
紫耀「よし。行こ？」
A「う、うん。」
緊張しながら、車を降りて歩く。
誰も私達を見てくる人はいない。
紫耀「全然、バレてないよね。」
A「そうだね。だって、この格好だもんね。笑」
紫耀「よし！もう堂々としよう！」
A「そうだね！」
そう言ったものの、早足でお店に入る。
おにぎりとパンと飲み物を選び、レジへ行く。
紫耀がお金を出そうとする仕草を見て、それを手で止め、首を振る。
私達は、お店に入ってから、何故か終始無言。
何となく、もしかしたら声でもバレるんじゃないかとお互いに思っているからだ。
今もだ…。
レジの方が困っている。
紫耀「これで…」
そう小さい声で言って、お金を強引に出した。
A「あっ！」
仕方ないな…。
これは、後で話し合わないとな。
レジの人にお礼を言って、また無言で早足で車へ戻る。
A「…はぁー。アハハハ」
紫耀「はぁー。アハハハ」
2人で一緒に息を吐く。
緊張で、声も出せなければ、息もあまり出来なかった。
とりあえず、車を出すねと言う事で、走らせる。
A「あっ！お金。」
紫耀「ええって。この旅行中、1円も出したらダメだからね？」
A「ダメだよ。」
紫耀「ええの。俺、Aの部屋に住んでるのに、よく考えたら1円もお金入れてなかったし。ごめんね。ちゃんとするから。だから、この旅行はお詫びも込めて、俺が全部だすから。ってか、カッコつけたい。」
A「…分かった。ありがとう。」
紫耀「いえいえ。」
車の中でさっき買ったものを食べる。
運転している紫耀へは、横から、あーんと食べさせる。
紫耀「幸せー！俺、夢やったんよこれ！」
A「フフフ。」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月8日 12時
