私たちの恋愛１０最終章 (ページ13)

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ここのところ、毎日遅い…。
浮気を疑ってはないけど…、本当に仕事なのかな？
何も知らないな…私。
でも何だか、何してたの？って言う言葉は使いたくないと思ってる。
いつかちゃんと言ってくれてるのを、期待はしている…。
私って、こんな面倒臭い女だったんだな…。
明日からの旅行楽しみだねって、ワクワクしながら、一緒に話したりしたかったな…。
ダメだ…眠い…。

まただ…。持ち上げられる感覚で目を覚ます。

A「…、あっ、ごめん。寝ちゃってた…。おかえりなさい。」

紫耀「ただいま。」

そっと、ベッドに降ろされる。
チュッとキスをして、

紫耀「お風呂入ってくるね。」

そう言って、寝室を出て行った。
後ろ姿をベッドから見送り、また眠りに落ちた。

アラームの音で目を覚ます。

A「…ん。ん？いない…。」

隣に紫耀がいない…。
不安になった、その時、寝室のドアがいきなり開き、

紫耀「Aー！！！おはよー！！」

朝とは思えない、もの凄いテンションの紫耀が飛び込んで来た。

A「…おはよう。キャッ！」

体を起こした私の隣にダイブして来た…

その勢いがあまりにも凄すぎて、ベッドのスプリング効果で、ベッドから飛び落ちそうになった。

紫耀「あっ！危っねぇ…」

咄嗟に私の腕を掴んでくれたので、どうにかベッドから落ちずに済んだ…。
朝からやめてくれよ…
もしベッドから落ちてたら、旅行どころじゃないよ…

紫耀「ごめんね。エヘっ。笑」

A「エヘっじゃないよ！！危ないでしょ！」

紫耀「ごめんってー！旅行が楽しみすぎて、俺テンションおかしいんよ。笑」

A「そうだね。よし！早く準備しなきゃ！」

紫耀「うん！出ー発！！」

ベッドから降りようとしていた私は、昭和の芸人さんばりにズッコケたよ。

A「出発？？」

紫耀「大丈夫！？」

よく見ると、紫耀はもう出掛ける格好をしている。
支えてくれた紫耀を下から上へ見上げる。

A「…何で？」

紫耀「えっ？何が？」

A「…何で？…何で？」

何でが止まらない…

紫耀「増えた。笑」

何で、もう出発とか言ってるのか、そして、何オシャレして行こうとしてるのか…。