私たちの恋愛 １０ 最終章

496 ページ46

次の日からは、怒涛の毎日だった。
結婚後は引退の意志を伝え、それを尊重してくれた事務所。
両事務所の話し合いの結果、お願いしていた通り、まずは紫耀のファンサイトから、婚約発表をさせて貰った。
賛否両論あったが、認めて頂けるファンも多く、2人で涙を流しながら喜んだ。
その後、両事務所からも正式に婚約発表をした。
婚約発表時に、来年の5月に入籍、そして、Aは芸能界引退とも発表した為、
テレビでは、毎日私達の婚約発表の話題で持ちきりだった。

そんな最中、私のCDの発売日を迎えた。
ＭＶも旅行の翌日から撮影を再開し、完成。
志尊淳君には、何度も何度も告白をされたけど、婚約をしたからと、丁寧にお断りをした。
婚約発表後にCD発売となり、話題性もあって、記録的な売り上げになった。

to you…の歌詞が、紫耀へ向けられた歌詞なんじゃないかと言うことで、リアリティラブソングだと、多くの方の反響を頂けた。

ただ、ＭＶの中での絡みの事で、1度だけ紫耀と喧嘩になった。
結婚準備で忙しくて、話し忘れていた私が悪いんだけど…
でも、優しい紫耀は許してくれた。

そんな中、両家の顔合わせ、結納、式場の予約などを行い、結婚に向け順調に、幸せな日々を過ごす。

いざ迎えた、入籍の日。
この日、式も挙げる。
それと同時に、私の引退の日にもなった。
世間では、惜しまれつつと言われてるんだけど、全く未練は無かった。
紫耀と歩んでいく幸せな日々への期待しか無かった。

披露宴では、今まで支えて下さった沢山のスタッフさんや、大好きな友達、親戚、家族に囲まれてまた忘れられない思い出の日となった。

497 …end…→←495

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す