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A「えー？スニーカー履いて行かなかった事とか、ムカつくって言ってそのまま来た事とか、LINEの既読スルーとか、携帯の電源入れてなかった事とか、ニュースで結婚って生放送にシンジと出てしまった事とか？これ全部に1番怒ってるって言う訳？」
シンジ「随分と罪に罪を重ねたな…」
A「分かった…。全部だね。シンジを信じるよ。…何かダジャレみたいになったけど、気にしないでね。」
逃げられないように、シンジの服を引っ張りながら、紫耀に電話を掛ける。
出ないな…。
ピッ。
出たー！！
思わずまた言ってしまいそうになる口を押さえ、
A「全部ごめん！！！！」
ピッ。
言ったよ。私、ちゃんと全部に反省してるって、ごめんって言ったよ？
シンジ「はぁ…。本当にバカだな。」
A「は？シンジが全部に怒ってるって言ったじゃん！」
シンジ「だからって、何でお前から掛けて、お前が電話切ってるんだよ？」
A「えっ？私が切ってた？」
シンジ「うん。言い逃げだ。しかも、一言だけ、全部ごめん！って、何だそれ？」
私のモノマネ付き。似てないけど。
A「全然似てないよ…」
シンジ「うるせー。更に怒らせたんじゃね？」
A「嘘…。更に？」
携帯を見つめてると、電話が鳴った。
シンジ「愛しのダーリンからだろ？出ろよ。」
A「違う…。マネージャーからだ。」
ケンちゃんから電話。
また派手に勘違いされたなって笑ってくれてる。
事務所からただの友人ですってコメント出したから、との事だった。
A「ありがとう。いつもありがとう。」
ケンちゃん「いいって。しかし、事務所の皆で偶然テレビ見ててさー、腹抱えて笑ったぞ。休み満喫してるみたいで良かったよ。」
A「それが、良くないんだって…」
ケンちゃん「何？どうかした？」
紫耀との事を話すと、大笑いした挙句、まっ、頑張れよ！と言って、あっさり電話を切られた。
A「ケンちゃんまでも…電話切る？何で？」
シンジ「逃げないから、いい加減離してくんない？」
ずっと、シンジを掴んだままだった。
A「はぁ、シンジにも迷惑かけるよね？ごめんね。」
シンジ「いきなりだな？笑」
A「あっ…」
携帯には潤君からLINEが。
[結婚おめでとう。笑]
[お幸せに。]
[言っとくけど、今回は俺をドタバタ劇に巻き込むなよな。宜しく！]
ムカつく……。
これこそ、既読スルーだ！
徹底的に無視してやる！
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月2日 10時
