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シンジ「うるせーな。掛け直せばいいだろ？」
そう言いながら、座ってくれた。
A「嘘つきって言われて切られたのに？そんなメンタル強くないんだってー。泣」
肩に両手を置いて、目を合わせながら、
シンジ「いや、お前は強靭なハートの持ち主のはずだ！あの兄貴に俺らは鍛えられただろ？あの日々を思い出せ！自分を信じろ！」
肩に置かれたシンジの両手を振りほどき、
A「確かに。たまにはいい事言うじゃん！ちょっと、重いって。」
シンジ「お前な…」
紫耀に電話を掛ける。
ドキドキ。
ピッ。
A「出たー！！」
シンジ「シー！！バカかお前は！」
つい……。あっヤバい。
A「あっ…もしもし。」
紫耀「舐めてる？」
ピッ。
また切られた。
シンジ「お前が悪い。」
A「だよね…。」
また電話を掛けるべき？
しつこい？
こんな時は、そっとしておくの？
分かんない…
シンジに聞く？
いや、シンジじゃな…
お調子者シンジは、当てにならないしな。
使えないなー。
A「いや、シンジじゃな…。お調子者シンジは……」
携帯とシンジを交互に見ながら、考え込んでいると、
シンジ「お前、舐めとっとか？」
A「えっ？シンジまでも言う？それ！」
シンジ「彼氏も大変だな。こんな女の相手しなきゃならないなんて…。ゾッとするわ。心の声漏れてたぞ。その癖、治せっていつも言ってるだろ？」
A「えっ？漏れてた？使えないヤツだなんて、本当は思ってないってー。そんなに怒んないでよー。ね？今は力を合わせて頑張らなきゃいけない時なんだからさ！」
シンジ「……それは、漏れてなかったぞ？お前、マジで舐めてんだろ？あっ？しかも、何で俺まで力合わせてお前らの仲直りさせなきゃいけないんだよ？」
A「まぁ、まぁ、そんな言いなさんな！」
シンジ「マジでふざけてるな。頭痛くなって来たわ…。薬持ってねー？」
A「ねぇ、どこに1番怒ってると思う？」
シンジ「はい、始まったー。もう、俺の機嫌取りは終わって、話し進めるんだな。はぁ…。マジ疲れる。ってか、1番っていうか、全部だろ？」
A「全部？全部に怒ってるとして、その中でも1番って所は？」
シンジ「だから、全部だって絶対に。」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月2日 10時
