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紫耀side
テレビ局で、嫉妬から志尊さんと話すAを連れ去った。
志尊さんは、間違いなくAを好きなんだと思う。
気付かれただろうな。
でも俺の女だと牽制出来たはず。
手を出さないでと。
スタッフの方に迷惑掛けてしまったけど、どうにか間に合い、バラエティの収録が始まると、やっぱりスタジオには志尊さんも居た。
笑いが起こりながら、楽しく収録は進む。
バスケのフリースロー対決が始まり、
俺と志尊さんの対決となった。
前に出て、隣通しでスタンバイする事に。
すると、志尊さんが小声で話しかけて来た。

志尊「俺、本気ですから。」

紫耀「この勝負がですか?それとも…」

志尊「さぁ、どっちでしょう?笑」

紫耀「どっちも、負けませんから。」

志尊「俺もです。」

フリースロー対決は、負けた…
悔しい。
でも、次の腕相撲対決では、俺の勝ち。
一勝一敗の互角ということで締めくくられた。
収録が終わる。
出演者の方々と楽しそうに話している志尊さんを見る。
背も高くて、イケメンだ。
多分男っぽい性格なんだろうな。
油断するとヤバイかも…

スタッフさんに挨拶をして、スタジオを後にしようとすると、Aのマネージャーさんを発見!

紫耀「お疲れ様です」

って事は、Aもいるのかな?

マネ「あっ、お疲れ様です。居ませんよ。帰りました。頑張ってとの事です。」

紫耀「あっ、そうですか。」

マネ「じゃあ、また。」

紫耀「あっ、お疲れ様です!」

廊下を歩いていると、後ろから声を掛けられる。

志尊「お疲れ様です」

紫耀「あっ、お疲れ様です」

志尊「確認したいんですけど、そう言う事ですよね?Aさんと…」

紫耀「はい。」

志尊「やっぱりそっか。でも、さっきもいいましたけど、本気ですから。俺は竹内涼真と違いますから。あんなお人好しじゃないので…」

紫耀「そうですか。気持ちは分かります。でも、奪われませんから。」

志尊「余裕ですね。」

紫耀「余裕と言うか、彼女は素敵な人ですから、モテるのも分かってますし。今更って感じでもありますし。」

志尊「そうですか。では、遠慮なく行かせてもらいますね。じゃあ、俺ここなんで。お疲れ様です。」

紫耀「お疲れ様です。」

正直動揺した。
でも、Aの事信じてるから、大丈夫。
何だか疲れたな。
そう思って玄関のドアを開ける。
Aの歌声が聴こえる。
今の俺には、染みる。泣ける…。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月2日 10時

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