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タクシーで帰って来た。
何だか疲れたな…
あー、さっきテレビ局を全力で走ったからだ…
簡単に夕飯を済ませ、お風呂に入る。
お風呂の中で、明日レコーディングする歌を歌ってみた。
いい感じにエコーが掛かるから、お風呂で歌うと気持ちいいんだよな。
いい感じに発声も出来たし良かった、良かった。
今回の新曲は、紫耀の事を歌った曲。
でも、紫耀には秘密。
まだ帰って来ないよね？
明日の為に最終確認したくて、曲を部屋に流し、歌う。
曲名は、to you…
出会えた事 あの日始まったこの想い
ただの恋で終わらせたくないの
願うのはただ一つ
あなた以外 何もいらないから…
伝えたい想いが沢山あるの
寝顔のあなたにならば
素直な気持ちを言えるのになぁ...
あなたの愛だけに 包まれていたくて
もし そんな私になれるのならば
あなた以外 何もいらないから…
こんな私のこと 愛してくれる
少し変わったあなた
いつも ごめんね
本当は もっと安心させたいのにな…
出会えた事 運命だと思う
あなたの笑顔 守りたいから
私の笑顔 見ていて欲しいから
あの日と同じ この夜空に願うの
ずっと幸せな日々 続きます様にと…
離した手も 過ぎ去った恋も
全て あなたとの出会い 未来の為だと
今、そう思えるの
だから もう不安にならないで
あなた以外 何もいらないから…
何故だろう…
あなたを愛する度に
愛じゃ足りない気がするの
その答えを 二人で見つけられたらな…
同じ空の下
手をつなぎ歩みたい
巡り逢えたの あなたの愛に
だから 伝えたい
あなただけを 愛してる…
あなただけの 永遠になりたい…
あなた以外 何もいらないから…
A「ふぅー…。泣きそう…」
紫耀「俺も…」
声のする方を見ると、紫耀が立っていた。
A「…おかえりなさい…。泣」
紫耀「ただいま…。泣」
私にそっと近寄り、涙を拭いてくれる。
A「何で泣いてるの？」
私も紫耀の涙を拭う。
紫耀「感動した…。」
A「いつから居たの？」
紫耀「分かんない…。ねぇ、これって新曲？」
A「うん。明日、レコーディングなの。本当は、音源化してから聴いて欲しかったんだけど…。…これね、紫耀の歌だよ？」
紫耀「俺？俺の為に？本当に？」
A「うん。紫耀の事だけを想って書いたの。」
紫耀「何だよー。泣」
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2018年11月2日 10時
