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洗面所で体を拭きながら、上手く伝わらなかったのかな?と考えた。
きっとそうだ。

A「ねぇ、さっきの話しなんだけどさ、もう1回確認していい?」

紫耀「うん?」

下を向いて髪をガシガシとタオルで拭いていた紫耀。うん?と言いながら、顔を上げ、髪をかきあげた…。嘘みたいにカッコイイ…

A「…カッコイイね…」

紫耀「何ー?急に!っ言うか、そんな話ししたっけ?ほら!早く拭かなきゃ!貸して?」

凄く優しい笑顔で、私からバスタオルを奪うと、拭いてくれる。

A「あっ、違うの。私の言動についてなんだけど…。あのさ、このままの私のまま、つまり、紫耀には、ヤキモチ焼かせる事もあるぐらいがいいって事なの?」

紫耀「うん?そうだよ?何?分かんなかった?だから、Aは、俺にヤキモチを焼かせるぐらい俺の事を振り回してくれていいって事。その方が、俺の女だぞ!って燃えるし!刺激的な恋愛っていうの?そんな恋愛が俺には合ってるって、Aと付き合って気付いたんよ。はい!髪乾かすよ?」

私をキレイに拭いてくれて、服を着せてくれた後、ドライヤーをしてくれる。

A「…刺激的な恋愛ねぇ…。私は穏やかで温かい恋愛だなって感じてたんだけど、カップルって、こんなに違っていいものなの?」

紫耀「いいんじゃないの?お互いの求めてる形に今すごくピッタリなってるんやし。」

髪を乾かして貰いながら、紫耀がそういうなら、そうなのかなと思えてきた。
刺激が欲しい紫耀には、私のゴタゴタといつも巻き起こるドタバタが好きで、穏やかで温かい恋愛が好きな私の為に、紫耀は上手く私にはバレないようにしてくれてるって事で。
変な感じだけど、お互いの希望には沿ってる訳だし、こんな感じの恋愛もありなのかもな。

紫耀「はい!終わりー。そんな考えんで、今までのまま!いい?」

A「ありがとう。うん。分かった。今まで通りだね。はい、次は紫耀ね?」

何だか、解決したのかしてないのか…
まっいいか。紫耀がそう言うんだしね!
ドライヤーを交代する。
サラサラだなー。
前髪が長いから、邪魔そうに下を向いて目を閉じている。
フフ。可愛いな。

A「はい!終わりー」

紫耀「ありがとう。」

並んで歯磨きを終わらせ、寝る準備を終わらせ、リビングへ。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月2日 10時

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